Xデザイン大阪分校2021パーソナルコース #10

先週、Xデザイン大阪分校のパーソナルコースが修了しました。
少し遅くなりましたがリフレクションとしてnoteへ記載させていただきます

Xデザイン学校は1年目と2年目は東京のベーシックコースへ通いました。3年目は、大阪分校のパーソナルコースへ通うこととなりました。パーソナルコースは、ベーシックやマスター(といっても私はマスターは通ったことはないのですが)と異なり、共通のテーマ企業があるわけではなく、各々自分の企業や個人の課題を設定し、1年間取り組む形式でした。

当初人数は10人程度とは聞いていました。いざ入ってみたら、受講生7人に対して先生3人・・・人数比おかしい贅沢なコースでした。また、私は1人参加だったため最初全10回乗り切れるのか不安は大きかったですが、グループ参加は1企業だけでむしろ1人参加の方ばかりでした。

参加されている方からは、大学のゼミのようだという話もありました。本当にゼミのうような研究室のような形でそれぞれバックボーンや抱えている課題は異なるのですが、毎回の進捗報告を聞いているだけでも、めちゃくちゃ勉強になる面白いコースでした。

今まで参加していたベーシックコースの時は、チームワークがかなり肝で自分の得意なことはできる一方、不得意なことを誰かに頼ることもできたと思います。ですが私の場合は1人参加のためそういうわけいにもいかず、自分の力でやり切るしかない部分も多く、振り返ってみると自分自身と自分の会社に向き合った全10回でした。

◆テーマとしておいたこと

マーケティング視点だけでない、
ユーザー視点の商品や新規サービス、新規事業の提案

ざっくりしていましたがこのように置きました。私がマーケティング部に所属していることもありますが、会社はサービスデザインやUXデザインという概念は薄い企業なので、どのようにアプローチすれば良いのかとも思い、提案書のような形で提言できればと思ってこのようにしました。

◆途中経過で行ったこと

社内や社外でインタビューを行ったり、ノンアルバーや高級緑茶のペアリングの体験を行ったり、そこでの気づきをまとめることから始めました

基本、毎回進捗報告の際は悶々としていることが多かったです
(まあこれは今までの時もそうでしたが)

大阪分校のベーシックコースで対象企業にしていただいたため、途中参加させていただいたり、参加できない時は録画を追って拝見させていただいたりしました。

実は、ここが一番自分にとって学びが多かったようにも思います。各チーム、自分の企業を真剣に考えていただき自分の企業がどのように捉えられているのか、そこからどのようなプロセスで提案内容を考えていただくのかというのを客観的に参加させていただいたことはすごく良い体験でした。

自分の企業をコンサルしている集団の中に、クライアント企業側の人間として参加してプロセスを観察するという不思議な体験です。

日々会社の中にいると、どうしても会社の中に目が向いてしまいがちですが、ベーシックコースのみなさんは、あくまでも客観的に見ていただいているため自社企業をどう捉えているかをよく理解することができました。

◆ベーシックコース最終発表


対象企業側として参加させていただきましたが、各チームのプロセスも拝見していたため、もう少しこの部分もアプローチすればいいのに、もったいない、と思ってしまう部分もありましたが、各チームのみなさま最終発表のクオリティは大変高く、ベーシックコースとは思えない内容でした。
(辛口でとのことだったので辛口コメントさせていただきましたが、基本どのチームも素晴らしかったです、本当に)
みなさまの思考のプロセスや提案内容を見て、本当に何よりも私が一番勉強させていただいたと思っております。真剣に全10回考えていただいたことに、感謝いたします。ありがとうございました。

◆パーソナルコース最終発表


そんな素晴らしいベーシックコースの発表を受けて
自分の提案内容も含めてまとめる形で報告しました。

最後、自分の会社についていろいろ指摘を受け心に刺さりました。
先生方も1年間一緒に、自社企業をエスノグラフィしていただからこそ
出てきた率直な意見だと思いました。

・教養(=専門外に興味)がない、企業なのではないか
・ユーザーの長期観察ができてないのではないか
・哲学はあるか、ブレてないか
・デザイン思考的な経営の仕方をした方が良いのではないか
・マーケティングとブランディングに頼るしかなく、
 コアがないものを差別化しようとしているのではないか

どれもグサグサと刺さる言葉ばかりでした。

企業カラーとしてはとても真面目で人柄もいい人が多いのですが、悪く言えば「あそびがない」会社でもあります。UXやサービスデザインの土壌がある会社ではないため、私がXデザイン学校に通っていたことも、疑問に思われるような人もいて、会社として求められている専門外を学びに行っていると、捉えられていたからかもな思いました。

Xデザイン学校は、UXを学びに行ったにも関わらず結局UX以外も大事、という教えを受けます。講義途中で「UXの徳を積む」というワードもありましたが、仕事やUX・サービスのためにではなく、自分自身のためにも楽しみながらも色々経験・体験することが本当に必要だなと感じます。

◆最後に


ベーシックでは自社企業を色々な方に考えていただき検討していただくプロセスや最終発表まで見させていただき、パーソナルでは自分の課題に対して、自分自身や自分の会社に対して向き合って真剣に考え、毎回のパーソナルの講義では他企業の方の話を聞くだけでもすごく刺激を受ける内容ばかりで、多角的に経験できた1年だったと思います。

パーソナル参加させていただいて本当に良かったです。
大変ではありましたが濃くて楽しい学びの場でした。

改めて、浅野先生、佐藤先生、水本先生、
1年間本当にありがとうございました。


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