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小説

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2020年8月の記事一覧

ウソツキ

平気で嘘をつく人。そういうレッテルを貼られて、これまで生きてきた。だけど私だって別に全…

相川 実
3年前
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おもいあい

一緒に夏の思い出を作ろう?そう言ってあなたは、海にもプールにも向かわずに、スケッチブッ…

相川 実
4年前
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夏事情

君は、夏が嫌いだと僕に言った。冬が嫌いだと言っていた君が、夏も嫌いだと言うのはなんだか…

相川 実
4年前

make up

眉を描きながら彼女は言う。‬‬ ‪「裸眼って、ボヤけるのに信用出来るのよね。」‬‬ ‪視…

相川 実
4年前
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菓子缶

穴があったら入りたい、なければすぐに諦めるけど。犬が歩いて当たった棒は、嘗ては私の脚だ…

相川 実
4年前
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今世紀最大の屈辱は君の笑顔でした。

君と出会ったのは高校生の時だった。あの頃の君にはまだあどけなさが残っていて、子どもっ…

相川 実
4年前
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今日も世界の音が聞こえる

今日も暑いな。そう思いながらりろりろと歩いていたら、こちら側に歩いて来る太郎くんと目が合った。太郎くんは私の方をらるらると見て、やんころりんと笑った。私はその太郎くんの表情を可愛らしいなと思いつつ、りんりろりろりんと笑い返した。また遊ぼうね!太郎くんはすれ違いざまに私に言った。私は小さく頷いた。嬉しくて、照れ臭くて、なぬんなぬんとその場から走り去った。 今日は瑠璃子さんと、ショッピングに行く約束をしている。私が5年生になってから、靴のサイズが合わなくなったという話をした

私のホクロが黒い理由

あなたはまだ気がついていないのかもしれない。ホクロの本当の機能に。 私のホクロには視力…

相川 実
4年前
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