真谷優の大学留学記15「イベント」

今日は響と遊園地に行くことにした。 期限がギリギリのペアチケットが偶然あったので、それを使うことにした。
遊園地に着くと夏休みということもあって沢山の人がいた。さて何からしようか。
夏休みだけあって遊園地の中は大勢の家族連れなどで混みあっていた。
ちょうどその時、 イベント開催のアナウンスが流れた。内容は水を掛け合うウォーターイベントのこと。「響、ウォーターイベント参加する?」「えぇ。せっかくですし参加しましょう」
よっしゃ。このイベントに参加して思いっきり夏を満喫してやろうじゃないか。
イベント開催場所に移動すると既に多くの人たちが集まっていた。
イベントについて調べると水鉄砲を買う必要があるみたいだ。
近くに売店があったのでそこでふたつ買った。
程なくしてイベントが始まった。
まずはチーム決めだ。
Aチーム、Bチーム、Cチーム、そしてDチームに分かれてチームごとに掛け声を覚える必要があるみたいだ。
僕と響はBチームになった。
ステージには巨大なウォーターキャノンがたくさん設置されていた。
序盤はなんともなかったけど、ショーが盛況になるにつれて砲煙弾雨のような水の塊が飛んでくるようになった。
最終的には超ずぶ濡れになったけど炎天下ということもありむしろ爽快だった。
「あぁ〜ウォーターイベント超楽しかったわ〜」
「服がずぶ濡れになったけどどうしよう」
「僕が着てるやつは速乾性があるから大丈夫だけど、響のはそうじゃないよね?」
「えぇ。普通の半袖です」
あーこりゃやってしまったな。どうしようか。
「あ、そうだちょうどタオルを持ってきていたから、タオルで拭いたら少しはマシになると思うよ」
「ありがとう、優」
響は受け取ったタオルで髪を拭いていた。
ブルーブラックの髪が水に濡れたことでより深い青になり、その色の変化に思わず見とれてしまった。「優、どうかしたの?さっきから視線感じるけど」「ん?あぁいやなんでもないよ」「ならいいですが……」言えねぇ。響の濡れ髪に目を奪われてたなんて言えねぇ。
そんなこんなでお互いに遊園地を満喫した。
来週には夏祭りがあるし、一緒に行きたいな。











この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?