綾瀬さんと真谷くん13「少し先の未来」

その後、僕は泣きじゃくる如月を無視して響が待ってる所へと向かった。
「おまたせ響」
「あ、優なんか泣き声が聞こえるけどどうしたの?」
「如月がついてきたからちょっとキツめに言ってたらさ、泣き出したんよ」
「そうでしたか……でもあまり言い過ぎは良くないですよ?」
家への帰り道、如月のせいであまり話せてなかった分響と話した。
「これでやっと如月の妨害から逃れられるわぁ」
「そうですね私たちが付き合ってることは、隠しておきたいですし」
「まぁこのまま隠し通すのもあれだから、なんかのタイミングでカミングアウトしない?」
「んーでもカミングアウトしたら優が嫌がらせされると思いますが…」
「大丈夫だよ、もし何かされたらキツく言ってやるし」
「そうですか……それなら安心ですね」
その後、響といろいろ話してたら響の家の前に着いた。
「優、また明日話そうね」
「うん。また明日」
響の家の前で別れ、帰路についた。確かにいつかはバレると思うからタイミング見てカミングアウトした方が良いのか? さすがに3年間隠すのは無理だとは思うけど……
6月に体育祭があるし、そこがいいのかな。
付き合ってるなんて言ったらクラスメイトはどんな反応をするんだろう。いやがらせされないと良いなぁ、主に僕が。

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