真谷優の大学留学記9「トラブル」

今日は日曜で大学もないので街をプラプラ歩いていると背の高い男数人組に行く手を阻まれた。
《おいそこのアジア人めどこから来た?》
なんか厄介なのが来た。どうしよう。
  正直に言うか。《日本から留学に来たのさ》 
《留学生なら金持ってんだろ?寄越せよ》
  カツアゲは世界共通ってか。《嫌だね》
  《なんだと?》《あなたたちにあげるようなお金はない。僕は用事があるのでこれで》 そう言って走り去ろうとしたら追いかけてきた。マジかよマジかよ。兎に角撒かないと。僕は追いつかれまいと全速力で走った。どのくらい走っただろうか。
  ちらっと後ろを振り返ると数人組がまだ追ってきていた。マジかよまだいるんかよ。とりあえず近くの路地裏に隠れるか。《どこいった探せ!》
複数の足音が去ったと同時に路地裏から出ると眼前にはさっきの数人組がいた。
マジかよ勘弁してくれ。《ちょこまかと逃げやがって早く金出せや》《嫌だと言ったら?》《ならば力ずくでやるまでだ!》《おいお前らこいつをやってしまえ!》そういうと手下達が一斉に襲いかかってきた。動き単純だな。こいつらに割ける暇などないので一斉に倒した。そのままの勢いでリーダー格の男も撃破した。《おいお前》《なん……れすか……》《これに懲りたら次はないと思え》強く釘を刺してその場を去った。
ふぅ一時はどうなるかと思ったけど大して強くなかったな。ささ。日も傾き始めたし早く戻るとするか。


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