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レインコートのくれた自由

撮影のとき、娘を一時保育や託児所で預かってもらっています。どこも自宅から距離があって、自転車で15〜20分くらい。雨の日には、バスで行ける場所はバスで行き、バスが通っていない場所のときは雨が降らないことを祈るのみ(!)でした。(これまでは持ち前のここぞと言うときの晴れ女パワー活かして、雨ゼロ!えっへん。)

でも、雨の日バスで送迎するの、すっごく大変でした。背中にはカメラやらレンズやらがずっしり詰まったリュックを背負い、左手には娘の保育園の荷物(お昼寝用のバスタオルやら着替えやらお弁当やらオムツやら、これが意外にかさばる…涙) 背負いたいと言って持ってきた娘のリュックサックは、途中で嫌になりあっけなく私の元へ。そして傘を差したいとぐずる娘を右手で抱っこ。大人用の傘は重たくて、娘の腕の中でぐらぐら。傘の柄が私の顔を何度も打ちつけるも、私にはそれを防御する予備の腕はもうない(腕がもう一本あったら便利なのにね!)。私の身体は雨に濡れてぐしょぐしょ。家を出ただけでどこの目的地にもついていないのに、もはや化粧だって落ちている。

バスに乗ったら乗ったで、降車ボタンを押したいとねだる娘との攻防が繰り広げられる(これはだいぶ理解できるようになったので、最近は待てるようになって安心。) 託児施設に着くまでに、私のパワーはすっからかん。いつもより早く家を出たのにバスが遅れて、通園時間に間に合わないことだってありました。託児施設に着く頃には、心身ともに疲弊し、絵に描いたような疲れた母に成り果てていました。

帰りはこの荷物にスーパーの買い物袋が加わり、「ああ、牛乳なんて買うんじゃなかった。」と、しょぼしょぼした気持ちで(ほしいと思ったら買ってしまう、考えなしの性格…)、ジュースが飲みたいと言う娘をなだめるのでした。

……

梅雨を目前に控えたある日のこと。「レインコート買いましたー?」と同じマンションのママさんが声をかけてくれて、オススメのレインコートまで教えてくれました。

レインコート着て自転車乗ってる姿って、ザ・通園ルックという感じですこし拒否反応があった私。でもオススメしてくれたレインコートは、そんなに変じゃない。いや、まあまあ可愛い。そして機能抜群。意を決して購入してみることに。

そして梅雨。

元々自転車の大好きな私は、レインコートを着て、風を切り、雨をレインコートいっぱいに受けながら、軽やかに自転車を漕ぐ日々を送っています。なんのストレスもなく、なんならレインコートを叩く雨音を楽しみ、子どもの頃のように雨の中を疾走する気持ちよさに興奮すらして、はしゃいで。ゲリラ豪雨の帰り道ったら、楽しすぎる。

レインコートがくれた自由。小さすぎてどうでもいい?笑
でもくだらないことが、実はくだらなくない。
暮らしを楽しくできるちょっとのコツかもしれない。


このnoteは、何取り柄もなく平凡なOLだった私が「自分らしく生きたい!」と思い、自分の心にフィットする生き方を模索し続けている、日々の記録です。女性ならではのライフステージや環境の変化にぐらぐら振り回されてしまうのではなく、自分の心の声に従って自由自在に働きかたや暮らしを調整しながら生きたいと思っています。今では、大好きな写真を撮ったり文章を書いたりして、私にとっての”ちょうどいい”を大切に暮らしています。

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