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私は、私のいる場所で、この優しい世界観の実現を目指したい。(4つのメンタルモデル)

友達が紹介していた本を読み始めたら、面白くて共感もすごくて夢中になってあっという間に読んだ。それが、4つの「メンタルモデル」を提唱する由佐美加子さんへのインタビューをまとめた「無意識がわかれば人生が変わる−『現実』は4つのメンタルモデルからつくり出される」という本。

この4つのメンタルモデルについては、ちょっと調べたら解説してるサイトが山ほどあるのでそちらを見てもらえたらと思うのだけど、ざっくり書くと、

・価値なしモデル
 (こんなにやっても)「やっぱり自分には価値がない」
 何か価値を出さないと自分の価値は認めてもらえない

・愛なしモデル
 (こんなにやっても)「やっぱり自分は愛されない」
 自分のありのままでは愛してもらえない

・ひとりぼっちモデル
 「しょせん自分はひとりぼっちだ」
 人が去っていく。離れていく。
 つながりが絶たれる分離の痛み。

・欠陥欠損モデル
(こんなにやっても)「やっぱり自分はダメだ」
自分には決して埋まらない決定的な欠陥がある。

という4つのモデルがある。

読めば読むほど、自分は「ひとりぼっちモデル」だろうという気持ちが強くなっていく。学生の頃から感じてた痛みをヒリヒリと思い出す。

しょせん、人はひとりで生きているという孤独感。
人はいなくなるし、去っていくものだという割り切り。
来る者拒まず、去る者追わず。
人の目は気にしないで、自分がやりたいようにやっている。
人にも制約されずに自由に生きたい。
誰にも決して従属しない、縛られたくない、人も縛りたくない。
自然や動物など非言語の感じられる世界が好き

20代の頃大好きだった彼と別れた時も、渦巻く悲しい気持ちやどうしようもないさびしさと裏腹に、自分のお腹の奥底にあった気持ちは「人とはいつか別れの時がくるものだから仕方ない」というものだった。どんなに好きでも、どんなに泣こうがわめこうが、それは変えられない事実だというもの。

そして、その身の裂けるような想いをした失恋を経てからは、ますます私の中の「ひとりぼっち」は肥大した。どうせ別れが来るのなら、人に強い気持ちを持ったり、自分を完全に許したくない。失った時の喪失感が強すぎるから。そんな風にして、執着や愛着を避けていった。例え付き合った相手が浮気をしたとしても「許せない」なんて気持ちが湧き上がることは1mmたりともなく「人が人を好きになるのは仕方ないこと」そう心の底から思ってしまう。

元々これは、私が自然の中で生きることで得た自然観によって身につけた割り切りだというのは理解していた。だって、自然の中では、自分のコントロール外のことなんて当然起こる。だから、どうしようもないんだ、って。

私が達観しているように思われるのは、つまりこの「ひとりぼっちモデル」だということに由来するんだろうと読みながら感じた。

ひとりぼっちモデルは宇宙人っぽいんです。人間界にいる感じがしない。

人間を生態系の中にいる一つの「種」として見ているような感覚の人たちです。感性が独特。

人間が全体性の大いなる命の一部としてつながって生かされていく、という感覚を持ちたいのがひとりぼっち。

本当の意味でワンネスですね。宇宙的な感覚だ。

昔から自然の中にいるときには、安心感があった。帰りが遅くなって心細い時も、どんなに暗くたって星空を見ていたら怖くなかった。

私が漫画「海獣の子供」にたまらなく惹かれるのも、この自然観を持っているからなんだと思う。この漫画で描かれているのは、ワンネス。死すらも全体の一部であり誕生。言葉の介在しない世界。大きな流れの中での自分の役割。


「無意識がわかれば人生が変わる」の本を読んでいて救われるのは、自分のメンタルモデルが、自分の作りたい世界と直結しているということ。痛みの裏側に、ライフミッションがあるというのだ。あなたはこんな痛みを抱えながら生きてますよ、以上!ではなく。

4つのモデルがあることを意識して、システムを俯瞰する機会が増えれば、自分の痛みが自覚できるようになって、だんだん薄れていきます。すると一番最後に「でも、やっぱりこれが残るよな」というのがある。これが根っこのメンタルモデルで、それがライフミッションにつながっている、と考えています。

ひとりぼっちモデルの人は、勝手に生きているから社会の流れにはあまり影響されない、と書いてあった。ビジョナリー(※先見の明があり、先進的であったり独創的であったりする考え方を持っており、それを現実化することができる人。)で、人が向かう先を照らす役割を担っている、とも。太陽のように、ビジョンを掲げることで、その下で他の3タイプが輝くのだそう。

ひとりぼっちモデルの人のライフミッションは

▶︎「大いなる生命につながって人間が生きるというワンネスを取り戻したい。」
▶︎「人間が地球全体の生命とつながっている自然な状態に戻したい。」

▶︎「今の社会を、人間を含めた生物種にとってより調和した状態にする。そのために必要な意識変化の鍵を握るのは、内的宇宙といってもいい人間の内面世界を分離から統合に向けて牽引すること。」

と書いてあった。

私の心にぐいんと響く数々のものごとと、ありたい世界とが「びびん」って、一本の線で繋がれた気がする。地球の美しさを人間によって壊したくないという気持ち(小学生の頃環境美化ポスター入選したの覚えてる。中学生の頃は壁にアイドルのポスターなんて一枚もなくて、地球の写真と海外の街並みの写真、ファッション雑誌の切り抜き)
この世界がどれだけ美しいかを写真や文章を使って伝えること。

季節を感じることを大切にした著書「二十四節気暦のレシピ」が、するすると出版へと進んだのも、私の力だけじゃない、大きな力が働いていたんだろうと思う。きっと、この本が出ることで世界が良くなるっていう、大きな力が後押ししてくれた。

そして今取り組んでいるのが、「内面世界を分離から統合に向けて牽引すること」にもしかしたら当たるんじゃないか…。講座「Authentic Journey」で、感受性の強い人たちが自己表現することで統合へ向かうお手伝いをすることで。

4つのメンタルモデルが、それぞれの痛みの裏側にあるライフミッションに取り組んで、分離から統合へ向かって行ったら、愛に溢れ、あるがままで価値があり、自然の中で調和した、多様性に溢れた世界になる。なんて素敵な世界観なんだろう。私は、私のいる場所で、この優しい世界観の実現を目指したいなって、すごく心に熱が宿ったんだよね。そのことがとても嬉しい。

他のモデルの方も、きっと自分の発見と浄化につながるんじゃないかな。ぜひ読んでほしい!



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