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積極的企業‥たった24.4% SDGsをどう斬る?<#2020.7.22 業界向けコラム記事>

(*本記事は、掲載当時のまま掲載しております)

先日配信された帝国データバンクの調査によると、積極的に行っている企業は24.4%、半数近くは認知しつつも取り組んでいないということが話題になっています。大企業は34.9%と大きい数字ではないですが、中小企業ではさらに低く2割程度です。
化粧品業界内では、非常にそのシェアは低く、2割にも及びません。

大企業は、投資家へのアピール、またいわゆるESG投資を行い投資家の理解を得ているためか、おのずとその数字は伸びるはずです。しかし、グローバルな視点でのSDGsへの取り組みかどうかというのは、いろいろなところで言われる”SDGsウォッシュ”によりなんとも言えない現状もあります。また、もっと由々しきことは、17目標の中で「生きがいも経済成長も」が最も関心が高く、40%程度が「わからない」と回答しているという点です。前者の結果を見ても、単に訳された日本語のみに惑わされているということがわかり、後者もその本質まではまだ見えていないということがわかります。

そして、残念ながらこのような調査では、それぞれの業界にハマることが難しく、非常に表面的だといえます。業界ごとの目標達成を設定して、共有する必要があります。弊社ではそのフレームワークをしっかり行っていますが、業界にあった枠組みを作ることが必要で、これは中の人間でないと難しいでしょう。
また、 業界内では、代表例が環境への取り組み方がメインになるでしょう。

それだけでなく、消費者教育もしていかなければなりません。独自の大規模な化粧品消費者への調査によれば、「十分理解して環境配慮に対応している」と述べた消費者は10%程度にすぎません。企業ももちろん、消費者も何をしたらよいのかわからないというところにいます。企業姿勢や方針と合わせて、消費者へのアプローチも今後は欠かせないポイントになります。



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