自然環境価値の数値化で広がる産業 <2016.2.19業界向けコラム更新記事>

近年の環境問題には、”生物多様性”も欠かせないキーワードです”。
化粧品と生物多様性との関わりについては、これまでも多々あげています。

環境保全計画査定などに役立ててもらうことを目的に、森林や農地といった自然環境の価値を、自治体ごとに金額換算したデータが2016年より公開されています。様々な生物が存在し、関わりあっている生物多様性に由来するものを「生態系サービス」と呼び、独自システムでその一部(森林と農地)をオープンデータを利用して市区町村別に数値化しています。主に日本の中山間地域を対象に、農作物、土壌環境、CO2など項目を見ることができます。
かなり多岐にわたる項目なので、まさしく環境保全計画などには最適で、これに伴い、環境を意識したメイド・イン・ジャパン製品の産業発展や地方創生に役立ってきました。

化粧品業界では、海外製品の輸入販売が約80%以上と主流です。そして、いまでは海外製品で環境に配慮したものは当然のムード。
国内で根本的なサステナビリティを追求するなら、結局こういったところに立ち戻る必要があると私は考えます。

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