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お風呂という処方箋。

少し前に「風呂キャンセル界隈」というワードがXでトレンドになった。

わたしはお風呂が大好きだし毎日入るけれど、それでもお風呂というものは、どうしてこうもまぁめんどくさいのだろうと、毎日思う。とくに、入る前と入った後がめんどくさい。

わたしの入浴は、バスタブを洗うところから始まる。バスタブを毎回ごしごし洗うのはめんどうなので、それはたまに。いつもはバスタブクレンジングのスプレーをしゅーっとかけて、お風呂上がりに着る服などを準備しながらちょっぴり待つ。

そしてお風呂をためている間に、ポイントメイク落としで目元と口元のメイクをそーっと落とし、歯磨きをして、入浴剤をちゃぽんと入れる。入浴剤が溶けきるころに、ちょうどいい頃合いにお湯がたまる。

準備ができたら、お水とKindleを持ってお風呂に入る。その日の気分によっては、キャンドルを灯す。この流れは、わたしの中でできあがったルーティンだ。

お風呂で汗をだらだらかくと、なんだか悪いものが出て浄化されている気がするし、気持ちがいいので、とにかく汗を出しまくる。ちなみに半身浴ではなく、全身浴で肩まで浸かる。 

わたしはべつにスピリチュアルに傾いているわけではないけれど、人混みの中を歩いたり電車に乗ったりした日はとくに、ただ汗やほこりで汚れるだけでなく、いろんな人のエネルギーを少なからず「もらっている」気がするので、それを一刻も早く水で洗い流してリセットしたいという気持ちになる。

わたしは魚座の水系ポケモンだからか、水に触れているととても安心する。お風呂に浸かっていると、なんだか「還った」ような気分になるのだ。

それにお風呂は、入浴剤やシャンプー、ボディソープなどバス用品の香りにも癒される。

少し前に、友人から誕生日プレゼントでもらったボディソープがとにかくいい香りでビジュアルも美しく、大切に大切に使っている。もはや「いい匂い」というより「いい女の匂い」で、これを使い切る頃にはさぞかし性格も良くなっていることだろうと思う。

加えてたまにボディスクラブをすると肌がつるつるしっとりになるし、これまたいい香りでずっとくんくんしていたくなる。次の日まで身体もお風呂場もいい香りに包まれる。

そうして最後にバスタブを軽く流して、壁と鏡にスクイージーをかけてから出る。

お風呂を上がったあとは、スキンケアをして、ボディクリームを全身に塗り、髪を乾かし……と、いろんなものを塗りたくるめんどうな工程が待っており、寝るまでが果てしなく長く感じるのだけど、どれも省くわけにはいかないので、仕方ない。

こうしてお風呂の手順をざっくり書き起こすだけでも、やっぱり「お風呂とは、なんてめんどくさいのだろう!」と思う。

でもお風呂はわたしにとって、どんなにダメな日でもなんとか大丈夫にしてくれる、処方箋なのだ。

とりあえずお風呂にさえ浸かってしまえば、心も身体も少なからず回復するし、「こんな元気のない日にお風呂なんて入らなければよかった!」と後悔したことは、今のところない。

どんなにクタクタになって帰った日でも、「自分はなんてダメ人間なんだ……」としょんぼりした日でも、お風呂に入れば「まぁわたしはこのような日でもお風呂に入りましたのでね!」となぜかちょっと自信を持ち直す。

もし、あなたに普段お風呂に浸かる習慣がないのであれば、ぜひ気になる入浴剤を買って、お風呂に浸かってみてほしい。

身体がさっぱりした頃には「よくわかんないけど、大丈夫かも」という気がしてくるから。

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