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インターンシップに参加することの意味について改めて考えてみる

来年以降に新規学卒者としてどこかの企業に就業しようと思っている方に向けて、少しでも何かのヒントになればと思ってnoteを書きます。


今回の感染症禍で、就職活動を行なっている学生や採用したい企業には大きな影響がありました。今までみたいに直接会って話ができない状況のなかで、どうやったら十分なコミュニケーションが取れるのか、学生も企業もそれぞれ頭を悩ませていたと思います。

これから就職活動を始めていこうという方、または既にアクションを起こしている方についても、悩みは同様かと思います。"就活スタート=インターンシップ"という状況のなかで、インターンシップってこんな状況でも行った方が良いのかなぁと悩む方もいるのかなと思っています。今回は、"そもそもインターンシップに参加する意味は何か?"について考えていきたいと思います。少しでも何かのヒントになれば幸いです。

★ お伝えしたいこと
インターンシップは、自分にとって1社目のキャリアとなる企業を選び選ばれるための下準備!社会のこと・自分のことをまず"知る"ために活用すると、自分が望むキャリアや生き方を選びやすいのではないでしょうか!

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インターンシップについて考える前に、そもそも就活って結局何なの?ということもお伝えしようと思います。

端的に言ってしまうと、就活はマッチングです。選び、選ばれる作業です。そこに付随して、考えることや行動することが多いのでとても複雑に見えるという方もいるかもしれませんが、仕組み自体はかなりシンプルだと思っています。

企業は"自社で活躍できそうな人=自社のなかで優秀さを発揮できる人"を探していますが、その"優秀さ"は企業にとって様々です。就活において、選ばれやすい人、選ばれにくい人がいることは否定しませんが、学校の成績のように単一の指標で評価されることはありません。あくまで、お互いに"合うか合わないか"を判断し、お互いに最も合いそうな相手とマッチングします。婚活みたいですね。

インターンシップは、この"選び選ばれる"作業の準備みたいなものです。本格的な就活の前に"選ぶ"ための準備と"選ばれる"ための準備をしておいた方が、より納得できる充実した社会人生活がおくれるのでは、という話です。


■"選ぶ"ためには…

そもそも、どんな選択肢があるのかを知らなければ選べません。例えば、たまに"車に関連する仕事をしたい"という学生に会いますが、車を"作りたい"のか"売りたい"のか、作る場合でも"完成車メーカーの技術開発部門で働きたい"なのか、"車の販促広報の仕事がしたい"のか、"部品メーカーの営業として働きたい"のか等、細かく見ていくと仕事って無数に細分化されています。車の製造に興味がある人がディーラーの採用に応募する、ということも起きがちですが、そもそもどんな会社がどんな役割を担っているのかを知る機会が少ないからなのかなぁと思います。

インターンシップに参加する意味の一つは、まず"自分の関心ある領域において、どんな会社がどんな役割を果たしているのか"を知れることではないでしょうか。知っていることが増えるほど選択肢も増えます。選択肢は後から絞れるので、まずは広げる。そのために時間を使うのは必要なことかなと思います。

■選ばれるためには…

"選ばれる"ことが絶対的に"正しい"ことではありませんが、、就活においては、企業が求める人物像を理解することと、その人物像に自身が当てはまる場合はどこがどう当てはまるのかを十分に伝えられることが重要ではないかと思います。主要スキルが2つ必要なので少しややこしいですね。。

まず、企業の求める人物像を理解するためには、その企業の理念や事業内容、実際の業務内容を十分に理解することが必要です。これは、先述の"選ぶ"ための行動を取っていくことで自然とできることかなと思います。より詳しく知りたい企業があれば、インターンシップだけでなくOBOG訪問なども良い手段だと思います。※話はそれますが、OBOG訪問は必ず企業の人事を通して実施した方が良いと思います。個別にやり取りすると、OBOGと学生の皆さんとの間にパワーバランスの不均衡が起きる可能性があるので現状ではおすすめできません。

話は戻って、次に、企業が求める人物像に自身が当てはまるかどうかを判断して伝える、ということに関しては、いわゆる"自己分析"が重要になります。自己分析って、正直何したら良いか分からない方も多いのではと思います。わたし自身、当時よく分からないまま自分史というものを作ってみて、思い出したくないことにまで向き合ってしまいしばらくメンタルがやられてしまいました。思い出したくない辛い記憶がある方は、無理して過去の自分に向き合う必要は無いかなと思います。

インターンシップは自己分析にも有効です。活用例ですが、例えばインターンシップに参加してみて、その企業(もしくは事業内容/業務内容/働く環境など)について"魅力的だと思ったポイント""自分には魅力的だと思えなかったポイント"を整理してみてください。5社インターンシップに参加したら、上記のような自分に合うポイント/合わないポイントを記載したものが5つ出来上がります。これだけでも、働く上で、もしくは生きる上で自分が大事にすること(いわゆる"軸"というやつです)が何なのか、少しずつ形が見えてくるのではと思います。

合うポイント、合わないポイントそれぞれについて、なぜ自分にとって合うのか/合わないのかを掘り下げて考えてみてください。だいたい、"なぜ?"という問いを3回くらい繰り返していくと、答えを抽象化できる=およそ軸と呼ばれるものを形作れるかなと思います。この"なぜ?"の作業さえできていれば、企業に伝えるべき内容がはっきりしてきます。自己分析はなかなか大変な作業だと思いますが、ここがちゃんと出来ていればより充実した人生を送りやすいと思うので、ぜひやってみてください。


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ということで、やはり"選ぶ"準備、"選ばれる"準備という意味でもインターンシップって良い機会なのではと思っています。今年はオンラインのインターンシップも増えそうなので、移動や時間の制限があっても参加できるプログラムも増えるのではと思います。夏休み期間の変更がある大学がほとんどかと思いますが、参加するかしないかを選べる状況なのだとしたら、個人的には1社だけでも参加を検討してみたら良いのではと思います。

さらに個人的な考えを書きますが、ほんとはもっと長期の有給インターンシップが盛んになればいいなとも思っています。一括採用から通年採用への変化が叫ばれるなか、採用活動も複線化することがあたりまえの時代になってきました。長期有給インターンシップでスキルを磨いて、ゆくゆくはどこかジョブ型採用をしている企業に就業する(新卒一括採用と呼ばれるものは基本的にポテンシャル採用です)、という就職の形がもっと一般的になれば、就活で悩む学生も減ったりしないかな、と思ったり。。東京なら実施がしやすいのでしょうか。少なくとも地方都市ではまだ先が長そうですが、いつかそんな時代を迎えるために、わたしはわたしで出来ることをしていこうと思います。


最後までお読み頂きありがとうございました◎

新規学卒者の方の1社目のキャリアがご本人にとって納得のいくものになるよう、心より応援しています!

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