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ユダヤのリズム🎵

ユダヤ人の生活にはリズムがある。

一日は、
闇の訪れ(日没の約1時間後)から始まる。
朝が来ると
神への感謝から始まり
朝夕晩、3回祈る。

忙しくても
毎日、
祈りと学びの時間を
無理矢理作る。
神との関係を保ち、
強める
大切な時間だ。

一年は
太陰暦と太陽暦をミックスした
ユダヤ独特の暦を使う。

新年は秋。
一ヶ月近くお祝い行事がある。

過ぎ越しの祭りは春。
3300年前の
出エジプト記での出来事を
親族や友人と共に語り
盛大に祝う。

冬にはハヌカ🕎
燭台に火を灯し
二千年昔の奇跡を祝う。

一ヶ月は、新月から始まる。
月の満ち欠けの様に
全ては変化する。

人生にも色々あるが、
欠けて悲嘆し過ぎず、
満ちて傲慢にならない、と
月は教えてくれる。


それぞれの月には個性がある。

昨日はアヴ月の朔(ついたち)。
先月のタムツ月と共に
悲しみの強い月だ。
今月の九日は食を断つ。
神殿が破壊された日だ。


詩篇150篇を1ヶ月かけて読む。
新月の昨日は
心新たに、
第一篇から読み始めた。

そして、ユダヤ人にとって
一番大切なのは
1週間のリズムだ。

全世界で、
当たり前のように
1週間、という概念が
使用されている。

1ヶ月は月の満ち欠け、
1年は地球が太陽を一周する、という
天文学が基盤になっているが、
1週間、という考え方は
天文学にも自然界にも無い、概念だ。

旧約聖書の創世記が始まりだ。

神は6日間かけて
世界を造り
7日目に休まれた。

この休息の日は、
安息日と呼ばれ、
敬虔なユダヤ人は、
全ての仕事から身を休める。
仕事以外にも
禁止されていることは多い。

運転
料理
スマホやテレビ等を見る
写真やビデオを撮る
書く
悲しむ
等々。

安息日には
歩いてシナゴーグ(ユダヤ教会)に行き、
祈り、
金曜のディナーや土曜のランチを
家族や友人と共に楽しむ。

私達も頻繁に
安息日にご近所さんを招く。
夫婦で料理好きなので
準備も楽しい時間だ。

火曜日にメニューを考え
水曜日に買い物。


木曜日にパンやケーキを焼き


できれば前菜も作る。
金曜は祈りの後
メインディッシュ作りに忙しく
(出来れば)掃除する。

毎週、
サンクスギビングが来る感じだ。


タイトルの写真は
安息日のテーブルセッティング。
お客様、4,5人と共に
ゆっくり食べて飲んで
楽しい時を過ごす。

安息日は
空に3つ、星が出た頃に
終わる。

夏の一日は長く
シナゴーグで学んだり
女性達が集まって祈ったり
心に1週間分の栄養を与える為に
貴重な時を過ごす。

スマホ依存の
問題のある社会だからこそ
1週間に一日、
スマホから離れて
現実をじっくりと楽しみ
感謝する機会が与えられ
幸せだと思う。

こんな諺がある。

ユダヤ人が安息日を守るのではなく
安息日がユダヤ人を守っている。

火曜日が始まった。
そろそろ
安息日のメニューを考え、
招待する人にテキストしてみよう。

古代から続いている
このリズムを
未来に向けて
続けてゆきたい。










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