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変化することと変化しないこと

別に常に変化したいと思っているわけじゃないけど
次から次へと変化していくことになる。
今は亡きジローさんからも
あんまり考え過ぎるなと言われたけれど
そんな性分だから仕方ない。
考えているうちに
こうしたらいいかも
こんな風にしたらもっといいかも
じゃあこうしよう
という変化につながる。

それでもなんとか居心地の良い形にしていく。
そんな9月10月だった。

とにかくイベント出店が多く
ありがたいことに。
日常とは別のイベントを組み込むと
そりゃあやっぱり手数が増える。
スタッフにも負担をかけて
スタッフじゃない人にも手を借りて
やっとこさでイベントに出店する。
楽しけりゃいいかーなんてレベルじゃない。

そんな中、二階の食堂デリカフェにも変化が。

WAKAさん入口

二階の食堂デリカフェやはりやの
店内植物でお世話になっているWAKAさん。

https://www.instagram.com/waka_flower/


作業風景

この度彼女のアトリエとして
二階の食堂デリカフェの2階を使っていただくことに。
食事やカフェのスペースと植物のコラボは
空気すら変化してしまうほどのマッチング。
彼女の持つ、柔らかい雰囲気と優しい花々は
二階の食堂デリカフェの2階にぴったりだった。

アンティーク小物も

この場所を訪れた人は
優しい気持ちになって帰っていくことを
願っている。

先日長男が仲間を連れてはりやへ。
そう、芸人をやっている仲間。
私は何度かライブに足を運んだことがあり
ひそかに応援している子たち。
みんな礼儀正しくきちんとしている。
今時な感じだな。

芸人っぽく!と言ったのに真面目なショット

サービスと思い
「ナポリタン食べる?」と聞くと
喜んでみんなパクパク食べていたが
1人だけ食べなかったことが後から判明。
小さい時にナポリタンを食べ過ぎて
トラウマで食べられないって。
先に言えよ。
その子だけ松茸おにぎりをあげた。
この子たちがいつかメディアに出るようになったら
あの時はりやであんなことあったな~
なんて思い出してくれたら嬉しい。
みんなみんな売れるように
心を込めて記念撮影を。

社長(三男)の合唱コンクールもあった。

一声入魂が泣ける

中三最後の合唱コンクール。
クラス対抗でもあり、気合いの入る社長。
しかし結果は金賞を逃す。
そんな結果を彼は冷静に分析。
金賞のクラスの曲がずるいと(←すでに冷静ではない)。
歌いやすく、ソロがある。
それに比べて自分のクラスの曲は
難しいうえにソロがない。
確かにね。
4曲全部聞いたけど確かにそう。
社長は音楽に対しての能力が
なかなかのものだと思っている(←親バカ)。
我が家では長女と三男がそうだった。
その答え合わせはあと10年後くらいにできるのかな。

こうやって日々変化に次ぐ変化があると
大事なことを見失いそうになるけど
変化しない、していないことを見極めて
そのこと自体の価値を高めていく必要があるように思う。

例えば二階の食堂デリカフェの豚の生姜焼き。

いい塩梅の生姜焼き

お店を始めた当初から
高知県のSORANOSITAさんの無農薬生姜を使っている。

こちらの生姜は無農薬無肥料なのはもちろん
スーパーで売っている物とは香りが全然違う。
安心して皮ごと使えるからかもしれない。
その生姜でジンジャーシロップを作り
店内ではジンジャエールを提供したり
その煮出した甘い生姜を細かく刻み
豚の生姜焼きに入れ、さらに生の生姜も擦って入れる。
そんな豚の生姜焼きは
私にとって変化しない大事なメニュー。

それからはりやも。
先代の祖父が作った鏡を設置してもらった。

は里や

祖父は「はりや」という店名を
「は里や」としたかったらしく
その痕跡がこの鏡にだけ残っていた。
なんでやめたのか、今となっては聞けない。
聞けないけど、私もこの文字は気に入っている。
東向島という一駅だけ移した場所で
はじめましてのお客さまも多く
「はりや」についてはどういう意味なんですか?
とよく聞かれる。
名字です、と答えるが
この「は里や」に気づく人はまだいない。

誰が一番に聞いてくれるのか
ひそかに楽しみにしている。

変化するってことは悪くないし
変化しないってことも悪くない。
その狭間で
私自身の生き方はゆらゆら揺れている。


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