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マクロビアン薬剤師 3月の季節湯〜よもぎ湯

マクロビアン薬剤師 3月の季節湯〜よもぎ湯

現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って8年目に入りました。

調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』

わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。

本日は
旧暦如月三日
啓蟄
菜虫化蝶
西暦2021年3月15日

今日から、啓蟄の最終候
『菜虫化蝶』(なむしちょうとなる)

厳しい冬を越したさなぎが羽化して、美しい蝶へと生まれ変わる頃になりました。

そんな季節
3月の季節湯は『よもぎ湯』

よもぎ(蓬)、キク科の多年草。
日本各地に広く自生。
春の地表に生えた若芽は食用になり、餅に入れられることから、モチグサ(餅草)とも呼ばれています。
お灸のもぐさ、漢方薬の原料にもなっています。

漢方の世界では『艾葉』(がいよう)と呼ばれていて、
止血薬として用いられてきています。
栄養豊富なよもぎの葉には、抗菌作用、消炎作用、収れん、止血作用、保温・発汗・解熱作用のある成分が含まれています。

マクロビオティックの世界でも、身体に溜まった『毒素』を排泄させて、身体の中を浄化させる食材として、
用いられています。

『よもぎ湯』には使うよもぎの葉は、先端10〜20cmほどの若い葉です。
5〜6本分の若葉を洗って汚れを落とし、刻んでお鍋で煮出します。
そうして煮出したよもぎ汁をお風呂に入れよもぎ湯とします。

よもぎ湯は、抗菌作用がありますので、さまざまな肌トラブルを解決し、
さらには、痛みを和らげ、保温(血行促進)に役立つ効果があると言われています。

あせも、肩こり、腰痛、神経痛、リウマチ、冷え症に良いとされています。

煮出すことが難しいようであれば、洗って乾燥させた若葉をお茶パックやネットに入れて、
お風呂に浮かべるだけでも良いでしょう。

お風呂の中に香るよもぎ特有の爽やかな芳香で春の気分が高まります。


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