土を耕すミミズに感謝
西暦2022年5月11日(水)
旧暦卯月十一日
立夏
蚯蚓出(みみずいづる)
季節はまた巡り、立夏の中候『蚯蚓出』みみずいづるに。
冬眠していた、ミミズが土の中から出てくる頃です。
他の虫などは『啓蟄』の頃に出てきますが、
ミミズは遅めに活動を始めて、田畑の土を肥やして、
良い土作りには欠かせない存在で、
土壌環境の改善に大きく貢献しています。
ミミズが土の中を移動するだけで、土は自然に耕されます。
ミミズは土を掘りながら移動するので、動けば動くほど地中の土は掘り起こされます。
ミミズの通り道は空気や水の通り道となり、通気性が良く、地中深くまで水が行き渡るようになり、
ミミズにとっての普通に生活が、私たち人間にとっては、植物を植えるのにとても良い土を与えてくれることになるのです。
ミミズというのは、土を食べて、その中に含まれる有機物や微生物を摂取しています。
ミミズが1日に食べる土の量は、自分の体重と同じくらいと言われています。
食べた土はその後排泄されその糞(ふん)も肥料の役割をします。
さらにミミズの体には窒素やリン酸などの植物の栄養になるものが含まれているため、
死骸さえも肥料となります。
暑い季節になると、ミミズが地上で干からびてしまっている姿を見たことがある方も多いと思います。
ミミズが地上に出てくる理由。
それは大量の雨。
大量の雨が地面に降り注ぐと、普段は空気が入っている空間に水が入りまあす。
そうすると、土の中の酸素量が減り、ミミズが苦しくなって地上に出てくるというもの。
地面が乾いてき戻ろうとした時には、土の表面が固くなってしまい土の中に戻ることが出来ずに
干からびてしまうと言います。
さらに、コンクリートと地面まで出てきてしまうと、
戻れるくらい柔らかな土を探し求めているうちに息絶えてしまうということも、、、
固い土やコンクリートの上で助けを求めているミミズを見かけたら、
そっと柔らかな土の中に戻してあげようと思います。
土を耕してくれるミミズに感謝。
薬剤師の仕事も新しいミッションが始まり、地に足をつけ直したいものです。
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