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母の施設の引っ越しに向けて

西暦2022年1月8日(土)
旧暦師走六日
小寒
芹乃栄(せりすなわちさかう)

新年明けてから、あっという間の一週間が過ぎました。

仕事が始まると早く時間が過ぎていくようです。

今日は母の認知症の大学病院への診察予約の日でしたが、
母は連れて行かずに姉と二人で面談のように受診してきました。

多分、この大学病院に行くのは今日で最後になります。

実は、母の住民票は施設に入った時に移さなくても良いとのことで、私の家になっていて、
近々区の特別養護老人ホームに移れるようにと手続きを進めています。
そこに移ることが決まると、大学病院にはかかることがなくなるので、
初診からこれまでの経緯の振り返りと、今後の相談のための代理受診でした。

振り返ってみると、
初診は2012年1月16日。
ちょうど10年となっていました。

初めての受診の日のことがついこの前のことのような、
ものすごく昔のことのような不思議な気持ちです。

認知症の確定診断が降ってから、

わたしが下着を盗んだのではないかという妄想で夜中に起こされたり、
家に勝手に人が入ってきたと言い出したり、
一日の出来事を思い出そうとしても思い出せないと嘆いたり、
自分がやろうとしていることが出来なくてショックを受けたり、
死んじゃった方が良いねと泣いたり、

まだ自分のことが理解できている時の方が本人にとって一番辛い時期だったのかもしれません。

今は、車椅子で一日中過ごして、生活全ての行為に介助が必要になりましたが、
時に声を立てて笑ったりすることもあり、もしかしたら静かに過ごして幸せな気持ちでいるのかもしれません。

10年を振り返ってみて、この生活が最善だったのかは誰も分かりませんが、
母と過ごせる時間を少しでも多く、その時間を大切にしたいと思っています。

2020年に母の認知症発覚から施設入居、その後の新型コロナ感染症流行時までのことを
備忘録のように電子書籍にて出版しています。

よろしければお読みください。
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