マクロビアン薬剤師 『気』を巡らせる
マクロビアン薬剤師 『気』を巡らせる
現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って8年目に入りました。
調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』
わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。
本日は
旧暦弥生二日
晴明
鴻雁北
西暦2021年4月13日
新しい期が始まって、早くも半月になろうとしています。
新しい人や仕事やイベントに出会いワクワクしているうちに、いつのまにか疲れが溜まっていたりすることがあります。
なんとなく体が重だるかったり、やっていることが進まなかったり、、
ストレスには、良いストレスと悪いストレスがあります。
これまでの自分から、変化を求められたときに
精神的、肉体的な負担がストレスとして蓄積されていきます。
そのストレスをうまく発散できないでいると、
だるい、眠れない、食べられないとなってしまい、まともな活動ができなくなってしまいます。
漢方の世界では、
そういったストレスが多く、食欲がなくなっていき、情緒が不安定になるような状態を、
『気滞』(きたい)、もしくは『気虚』(ききょ)といいます。
『気滞』とは、身体に巡っている『気の流れ』が停滞した状態。
『気』とは、身体を動かすためのエネルギーであり、精神安定の中心であり、防衛能力です。
『気滞』の状態が続いていくと、胃腸の働きが弱くなり、胃腸で飲食物からつくられるエネルギーである
『気』自体が少なくなっていき、ますますやる気が無くなっていきます。
そこで、『気滞』とエネルギー不足の改善をはかります。
まずは、
『深呼吸』
巡りが悪くなっているのを、呼吸で身体の中に空気で流れをつけていくのです。
空気も『気』の一部となります。
しっかり呼吸することでエネルギーを作り出します。
そして次に、
『肩回し』
血流がよくなり、気もまためぐりやすくなるのです。
また、嗅覚の刺激も『気』を巡らせることができます。
かおりの良い柑橘類の果物や、香味野菜などを積極的に摂ると養生に繋がります。
さらにはミネラル不足も情緒不安定を引き起こすと言われているので、
ミネラルたっぷりの海藻なども意識して摂るようにすると良いでしょう。
さらには
『睡眠』
睡眠のリズムを整えることは自律神経系を整えることに繋がりますので、
休みに日も出来るだけ、同じ時間に起きるようにしましょう。
最後に、
やる気が出ない、眠れない、食べられないなどなど、不調が続くようであれば、
それを誰かに相談しましょう。
表現することで、悪い気が外に出ていくものです。