見出し画像

マクロビアン薬剤師 雑穀から甘味を摂る

マクロビアン薬剤師 雑穀から甘味を摂る

現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って8年目に入りました。

調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』

わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。

本日は
旧暦睦月十八日
雨水
草木萌動
西暦2021年3月1日

今日から、3月になりました。

春の足音がもうピッタリとやってきました。

春になり、陽気となると、血の巡りが良くなり、肝の働きが高ぶりやすくなります。

そして、胃腸の働きが弱くなりやすいと考えます。

この時期は、肝の高ぶりを抑える旬の野菜や雑穀をたっぷりと食べることで、
同時に自然の甘味を取り入れることができます。

野菜や雑穀の持つ甘味は、脾(胃腸)の働きを高めて、消化器官の働きを良くしてくれます。

代表的な甘味のある野菜として、
にんじん、ゆりね、キャベツ、たけのこ、アスパラガス、などがあります。

雑穀では、
あわ、麦、きび、はとむぎなどがあげられます。

最近では、色々な雑穀を混ぜて、十穀米、十五穀米と言った商品として、
販売されているものもあります。

普段、いただいている、白米の中の混ぜて炊くだけなので、
簡単にしかもあまり抵抗なく雑穀を摂ることができます。

それでも、たまには、雑穀単味を味わいたくなるもので、
あわやきびなどを、単独で炊いて、お粥のようにしていただくのも、
雑穀そのものの甘味を感じて、身体の中から柔らかくなる感じがします。

薬膳では、野菜と雑穀を一緒に煮てスープにしていただくことがあります。

例えば

あわ(粟)は、

胃が重い感じのする消化不良の時や、
ムカムカと吐き気がする時に、
脾(胃腸)の働きを良くして、消化吸収を助ける働きがあります。

また、腎の働きを強化して、水分代謝を調節して、
むくみや排尿異常を改善する効果があるとされています。

あわとなつめを使って、季節の野菜と一緒に煮込んだスープは、
甘みが優しく、胃腸を温めて、身体の調子を整えるのに、役立つことでしょう。


よろしければ、サポートお願い致します。いただいたサポートはより良い情報提供のための情報収集に使わせていただきます。