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夏越しの大祓〜茅の輪くぐり

西暦2022年6月27日(月)
旧暦皐月廿九日
夏至
菖蒲華(あやめはなさく)

今日は、6月最後の平日休みを使って、
『夏越しの大祓』をしてきました。

『夏越の大祓』
心身の穢(けが)れ、罪や過ちを祓(はら)い清める『大祓』の神事のこと。
平安時代から続く厄落としの神事で、1年の上半期を締めくくる6月30日に罪穢を落とすことで
夏痩せを防ぎ、暑い夏を無事に越えられるというものだそうです。

現代であちこちで行われているのは、
神社の鳥居にしつらえられた『茅の輪』をくぐって罪穢が祓われるというものと、
神社から授与された人形(ひとがた)で体をなでて神社に納めることで半年の間についた罪穢を落とすというもの。

今年はようやく一般参加が再開しましたが、
当日の参加が出来ないので、今日は東京大神宮に出向き『茅の輪』を潜ってお参りをしてきました。

以前は旧暦の6月(水無月)最終日に行う所が多く、今年の場合は、7月28日がその日にあたります。

その時期はまさに夏真っ盛り。
猛暑や水不足に耐えて、疫病にかかること無く秋を迎える願いを込めた行事でもあったようです。

今年は、すでに梅雨も明け、真夏日の続く中ですので、ピッタリの時期となりました。

平安時代に詠まれた和歌に
『水無月のなごしの祓する人はちとせの命のぶというふなり』
(6月の夏越の祓をする人は命が千年伸びると言われている)
というものがあり、当時の人々の『無病息災への願い』を見てとることができます。

また、平安時代の世では、
暑い時期に冷たいものを食べることが難しく、
氷室という涼しい場所で氷を保存しては、
旧暦6月1日に開いて宮中や神前に納めるという年中行事があったと言います。
その氷を口にすると、厳しい夏も乗り切れると信じられていたとか、、、
室町時代から江戸時代と、身分のある方々は、
『氷』を口にして夏の健康を願ってきましたが、
庶民がそうそう口にできるものではなく、
そこで水無月というお菓子が作られました。

水無月は、白のういろうの上に小豆を載せ、三角形に切り分けたお菓子。
三角形のういろうは削り出した氷をイメージ。
四角を半分にすることから1年の折り返し地点を意味するという説も。
また小豆はその赤色が災厄を防ぐという邪気払いの力が強い食材。

30日当日は
『水無月』をいただきたいと思います。

さらに、自宅でできる邪気払いはなんと言っても、
『掃除』
邪気の出入りしやすい部屋の開口部と床、玄関ドアやたたき、窓、
台所やお風呂の排水溝、換気扇などなど、
害虫の進入しやすそうな場所をできるだけ清潔に保ちたいものです。

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