マクロビアン薬剤師 霜止出苗
マクロビアン薬剤師 霜止出苗
現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って8年目に入りました。
調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』
わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。
本日は
旧暦弥生十五日
穀雨
霜止出苗
西暦2021年4月25日
七十二候はまためぐりました。
4月25日からは、
二十四節気『穀雨』の
第二候
『霜止出』(しもやみてなえいずる)
になりました。
あたたかい日が増えてきて、霜も降りなくなり、苗がすくすくと育つ時期です。
稲の種籾(たねもみ)が芽を出て、あおあおと伸びていく頃でもあります。
種籾とは、
前の年に収穫された籾(もみ)を次の年のためにとっておいたものを言います。
『籾』(もみ)は稲の実の名前。
つまり『お米』のことを言います。
籾は収穫期に刈り取られて、玄米と籾殻(もみがら)に分けられ、ご飯になります🍚
『霜止出苗』(しもやみてなえいずる)は、私たち日本人にとり、
とても大切な季節なのです。
お米は稲の果実にあたります。
『玉蜀黍』(とうもろこし)、『小麦』(こむぎ)とともに世界三大穀物と呼ばれていて、
夏を迎える前に田んぼに植えられ、秋に収穫されます。
お米、特に玄米には炭水化物、たんぱく質、カルシウム、鉄分、ビタミンB1など、たくさんの栄養素が詰まっていて、
我々、マクロビアンには欠かせない、一物全体の食べ物です。
玄米から米ぬかを取ったものが白米ですが、
白米をいただくときには糠漬けをいただくなど、
先人の食事の工夫にはなるほどと思うところが大きいです。
心を平穏にして、心身を中庸に保つことがなかなか難しい時間が流れています。
こういう時にこそ、日本人の主食である『お米』に感謝をして、
ゆっくりと噛んでいただく時間を取りたいと思います。
機会が有れば、ぜひ玄米をゆっくり噛み締めて食べてみてください。
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