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マクロビアン薬剤師 春の彼岸入り

マクロビアン薬剤師 春の彼岸入り

現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って8年目に入りました。

調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』

わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。

本日は
旧暦如月五日
啓蟄
菜虫化蝶
西暦2021年3月17日

花粉症のムズムズ感で、春のお彼岸の時期を知る方もいるとかいないとか、、、

日本のお寺では春と秋にお彼岸の法要が勤まります。

春分の日と秋分の日を中日として、その前後3日、合計7日の期間がお彼岸と呼ばれています。

今日、3月17日は春の彼岸の入りとなります。

お彼岸に法要をしたり、お墓参りをしたりするのは、日本だけの習慣です。

『彼岸』とは、『悟りの境地』『仏さまの世界』のことをあらわす言葉。
『お浄土』という認識です。

それに対するものが、いわゆる『俗世』

今、私たちが生きている世界を『此岸』(しがん)といいいます。

「この岸」と「かの岸」ですので『此岸』と『彼岸』となります。

『此岸』はインドの古い言葉で「サハー」というそうで、
意訳として、『忍土』『堪忍土』というものになるそうです。

これは『耐え忍ばねばならない世界』ということを指します。

仏教の世界では『この世は苦である』ということが基本的な認識と、なっているようです。

惑わされ続けているあり方から解放された、安らかな悟りの世界を求めて、
人々はいつか『彼岸』へ至ることを願い、仏さまに手を合わせてきているのでしょうか!?

そして、阿弥陀さまの『西方浄土の思想』が重なり、
日本独特の『お彼岸』が始まったとされています。

『西方浄土』、、西方にあるお浄土。すなわち『彼岸』

美しい夕日が沈むはるか彼方に、昔の人々は浄土を重ね合わせて、
きっとあのように美しい場所に、愛しいあの人たちは参っているはず、、、と、
夕日をよすがに手を合わせていたのでしょうか、、、

ということで、
『春分の日』『秋分の日』という節目を縁として、西の彼方にお浄土を思い、
夕日に手を合わせるという文化が生まれたのではないか、
と言われているようです。

ただ自分のいのちと向き合い、手を合わせる。

春のひととき、そういう時間を過ごしてみるのも良いものです。

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