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マクロビアン薬剤師 桜湯

マクロビアン薬剤師 桜湯

現役薬剤師のみゆきです。
認知症の母が施設に入って8年目に入りました。

調剤薬局での仕事は、扱うものは『薬』

わたしはその『薬』を扱う仕事をしながら、
マクロビオティックの基本である、
身土不二、一物全体、陰陽調和
の3つの東洋の伝統的な考えを基本とした生活を送っています。

本日は
旧暦如月三十日
晴明
鴻雁北
西暦2021年4月11日

旧暦、和暦では明日から『弥生』
暦の上での春も残すところ1ヶ月となりました。

今日は季節湯のご紹介。

こちらは新暦で四月の季節湯。

『桜湯』

日本人にとっては、特別な思い入れのある『桜』

日本文化にいろいろな影響を及ぼしています。

蒔絵や絵画、工芸品。

短歌や俳句、さらには食にも。

和装などの日本のファッションにもよく取り入れられているようです。

古くからの習わしであるお花見など、日本人の生活には欠かせない植物です。

お風呂でも桜を存分に堪能することができます。

『桜湯』というと、お花見のイメージから、

桜の花びらがお湯に浮かんでいるのをイメージしてしまいがちですが、

『桜湯』は、お花ではなく、木の皮『樹皮』を使います。

桜の枝は生花店などでも売られているものなので、比較的手に入りやすいものです。

生花でお花を楽しんだ後に樹皮を使うと、丸ごと桜を楽しむことができそうです。

『桜皮』とは日本由来の漢方薬に使われる生薬の一つ。

桜の樹皮である『桜皮』は、江戸時代に中国の漢方薬から作られた日本独自の生薬なのです。

フラボノイド(サクラネチン、ゲンカニン、サクラニン、グルコゲンカニンという成分など)
を含有していることが知られていて、『咳止め』としてシロップ剤にも使われています。

さらには、肌の湿疹、蕁麻疹、あせもなどに効果があると言われています。

樹皮をお風呂に中に入れることに抵抗があるようでしたら、お花が終わった後の枝を短く切って、
お風呂に置いておくだけでも、
湯気を吸い込むことで喉にも優しく、やわらかな香りもあるのでリラックスすることもできそうです。

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