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慎一郎の4月30日

2020.4.30. 慎一郎 / ホタル

この自粛期間に、ついにスケボーを買っちゃいました(笑)。もともとやりたかったんですけど、なかなか踏ん切りがつかなくて。でもこんなにまとまった時間があることもないし、ずっと家の中にいてもなんだし、近所の公園とかでちょっとした運動ができないかなと思って。

スノボの経験もないんで、すぐにはできないですね。立ってちょっとずつ移動したりとか、短い距離をちょっと走ってみたりとかしてます。体幹を使うんでいい運動になりますね。

仕事が休みになってるから、いつもより全然時間はあるんです。皆さんそうだと思うんですけど、最初のうちはこんなに休みがあって嬉しいなって思うと思うんですけど、結局普通の生活ができないじゃないですか。だから、やりたくて今できることが尽きると、突如時間を持て余しますよね。

この前、久々に出勤することがあって、2週間ぶりぐらいに会う奴もいたんですね。もともとアクティブな人たちは、もう限界だ、とか言ってたりしてました。俺の場合はね、料理とかもするから。常々やりたかった、ラーメンを一から作るっていうやつもやりました。麺だけ市販のものを使って、それ以外はチャーシューもメンマもスープ、醤油だれ、全部手作り。魚のアラを煮込んで、魚介のスープをとりました(笑)。

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大変な時期ではあるけど、やっぱり楽しまないと。考え方次第なんでね。結局生きてるわけですから。生きてればいいんですよ。生きてさえいれば何とでもなります。それが2011年に震災で教わったことです。今はライフラインは整ってるんだし、それでただただ時間があるだけなのは、天国ですよ。

緊急事態宣言がまだ延びそうですけど、会社の経営のことはともかく、僕の生活だけ見れば、全然平気です(笑)。震災のあのときよりしんどいことは、この人生でないんじゃないかと思ってるから。

今日はこれから夕飯の買い出しして、料理して、あとはギターを弾いてみようかなぐらいです(笑)。すごい健康ですよ。毎朝5キロ走ってますからね。

真面目なことを言うと、これが収束してきたときに店舗で営業利益を上げていくための施策を考えたり、会社としてやっていくことの企画書を作ったりはします。でもそれって、音楽で曲を作ったりするのと一緒ですからね。この辺でリリースして、どうのこうのって考えるのと、そんなに変わんないです。会社は、国の方針が出ないと動きようがないんで、いつから営業するかとかわからないですけど。

今日、asia系列のライヴハウスが閉店するって知ったんですけど(VUENOS、Glad、LOUNGE NEOが閉店を発表)。エンタメ業界がどうなっていくかは見えないですよね。緊急事態宣言が解除されても、世の中の目が変わるわけじゃないし、ライヴハウスは(感染源であるかのように)名指しされちゃってる分、厳しいですよね。

自分としても何ができるかなとかは考えたりしてます。それがどういう形になるかはわからないですけど、考えてることはあります。お客さんとアーティストだけで成り立ってるわけじゃないじゃないですか。ライヴハウスがあってこそ、僕らは音楽をやれるんですよね。僕らの場所でもあって、お客さんの場所でもあるのが、ライヴハウスだし。みんなそこに帰りたがってるし。そう思うと、そこを何とか守っていけないのかなと思います。

編集長の日記
個人的には、VUENOSの閉店のお知らせがTwitterに流れてきたときは、ショックでした。自粛を続けてきたうえに、長期間営業ができない、というこの状況下で、厳しいだろうとは思っていたものの、それが現実のものとなってきたことが正直恐ろしいです。
クラウドファンディングもさかんですが、結局は人気投票になってしまわないかと少し心配もしています。本来ならきちんと政府が補償すべきことであって、善意や愛情によって救われるべきものではないはず。でも今は、そんなことを言っている時間がないことは百も承知です。何かできることはないのかな、と考えさせられる日でした。


インタビューという形を通して、アーティストがSNSなどで直接届ける言葉には乗らない“何か”を届けられたらと、コツコツがんばっています。その“何か”を受け取れた、と感じてくださったらぜひサポートをお願いします。大きな大きな励みになります。