桜井青のオススメ~おうち生活のお供~
2020.5.14. 桜井青 / カリ≠ガリ、ヘクトウ
こんな機会だし、昔のマンガを読もうかなと思って、マンガを買って読んでます。今は、さすがにマンガを置く場所がなくなってきてるので、どんどん電子書籍になってきてるんですね。紙にこだわっているものとか、装丁のデザイナーさんがこの人のは絶対買うとか、帯も含めて素晴らしいデザインだから買うとか、そういうもの以外は全部電子書籍ですね。
皆さん、kindleばかりじゃないですか。でも僕、ebooksjapanが好きなんです。還元率が全然違うんです。ebooksjapanで毎週金曜日にpaypayで買うと、50%戻ってくるんですよ。つい最近だと、『鋼の錬金術師』を全巻買ったんですけど、16,000円ぐらいなんですね。でも、8,000円戻ってきたんです。これ、大きくないですか? その8,000円でまた違うマンガが買えるんです。そういう感じで、全巻揃えておきたい過去の名作を揃えて、がっつり読んでます。
過去のものもなんですけど、新しいものも読んでます。僕、もともとラノベが苦手だったんですよ。な~んか、軽い感じがするでしょ? 赤川次郎とはまた違う軽さがあるんです。わかるかな、この軽い感じ(笑)。苦手だったんですけど、ラノベを原作にしたマンガがすごく増えたから、見てもいないのにぶつくさ言っててもダメだから見たんです。とりあえずどれかなと思ったら、みんなが「さすおに」って言うから何だろうと思ったら、「さすがはお兄様です」の略で。それは、『魔法科高校の劣等生』という作品に出て来る台詞なんです。
それを読み始めたらノンストップになっちゃって(笑)。それが今年の頭ぐらいで、それから『転生したらスライムだった件』とか、Twitterの広告に出てるような作品を見て、ひょっとして異世界転生系って面白いのかなと思ったんです。自粛生活が始まってからは一巻無料で読めるとかがあって、片っ端から異世界系を読み始めて、もう実に60作品以上ですよ。異世界系にドハマりしてますという感じですかね。
昔のマンガは、努力して、勝ち上がっていくというのが多かったじゃないですか。努力、根性、友情とか、そういう感じ。異世界系は、転生して最初から最強だったりするから、その作りがある意味面白いなと思ったんです。それでちょっとハマったのかもしれないですね。
自分的にオススメなのは、『異世界薬局』。現世で薬学博士で、難病患者を治す薬を開発してた博士が過労死しちゃうんですよ。それで転生したら、異世界の薬関係の名門の子どもに生まれているんです。自分の頭の中に薬の方程式を描くことによって、異世界にないはずの薬を作っていくという話。ドラマにもなった『JIN-仁-』は、タイムスリップして現代の医術を江戸時代でやるお話じゃないですか、あれの異世界版だと思ってもらえればわかりやすそう。
今のラノベはクオリティが高いですよ。世界観がものすごくしっかりしてるし。全然ライトじゃなくて、すごく複雑なお話もあるし、よくできてます。異世界系戦国時代みたいになってるぐらい作品もあります。異世界系もヴィジュアル系と同じで、他とここは違うというのを打ち出していかないと生き残れないんだなって思いますね。いいこと言ってますね、僕(笑)。自分がこんなにハマるとは思わなかったので、ビックリですけど。本当に興味なかったですもん。
空いてる時間を使って、自分が通らなかったものを片っ端から通ることができて、いい経験をさせてもらってます。今の生活は、どちらかというと充実してますね。本当に外に出ないので、ギターをずっと弾いたりとかもしてます。僕が何時間もギターを弾いてるのは大事件なので(笑)。いろいろカヴァーしたりしてますよ。BOOWYとか『GUITARYTHM』(布袋寅泰)とか。充実してます。
編集長の日記
緊急事態宣言をきっかけに始まったこの企画ですが、一部を除いて解除され始めました。緊急事態宣言が発出したときに比べると、何だかあっけない展開です。5月いっぱい延長としていたはずが、東京など残りの地域も21日に改めて考えることになるようなので、延長は何だったんだ…と、喜べばいいのか、警戒を続ければいいのか、取るべき行動、構えるべき態度をわかりかねてます。
解除されたとしてもマスクは手放せないですし、ソーシャルディスタンスは保たなければいけません。そしてライヴハウスは自粛を求められるでしょう。まだまだ道のりは遠そうです。
インタビューという形を通して、アーティストがSNSなどで直接届ける言葉には乗らない“何か”を届けられたらと、コツコツがんばっています。その“何か”を受け取れた、と感じてくださったらぜひサポートをお願いします。大きな大きな励みになります。