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Kra ミニアルバム『Dis WORLD』インタビュー

Kraが二人の体制になったのは、もう昨年の1月のこと。昨年2月にはライヴをスタートさせ、サポートメンバーを迎えながら、精力的にライヴを重ねてきた。そんなKraが満を持してニューミニアルバム『Dis WORLD』をリリースした。プロデューサーに都啓一(Rayflower 、SOPHIA)を迎え制作したこの作品、音楽への飽くなきチャレンジ精神とKraっ子を思う気持ちに溢れたものになった。

■2人の体制になってから1年以上経って、ライヴの数もかなり多かったですね。
結良:まずはバンドとして成立させなきゃみたいなのがあったんで、とにかくライヴをやってたんですね。
景夕:お客さんが一番触れやすい場所がライヴなんで、まずはそっちかなって。


■実際やってみていかがでしたか。
景夕:去年の今頃は、本当にどうするか…みたいな感じで言ってたんで、慣れてはきましたね。サポートメンバーがちょいちょい変わってたんですけど、そのたびにそれまでのグルーヴ感が変わるみたいなところもあったんで、改めていろんなことを認識できたかなとは思いましたね。
結良:すごく楽ですね。悪い言い方じゃないですけど、サポートの人たちはバンドのメンバーとしての責任感とは違うじゃないですか。お願いされたことをまっとうするのが最重要だから。バンドとして意見をまとめていくのとかはすごく楽でよかったと思います。ただ、お客さんが慣れるまでには時間がかかったかなと思います。そこを一年かけていった感じですね。

■現状としては、Kraはメンバー二人で固まった感じですか? もうメンバーを入れることはないとか。
景夕:メンバーについて焦ってはいないという感じですね。二人になってすぐの頃は、早く4人とか5人にしなきゃとかがあったんですけど、今はそこまで焦ってないです。二人でやれることをいろいろ探した一年だったと思うし、手伝ってくれる方がいるからですけど、もうちょっといろいろできそうだなって今は思えているので。その中で、たとえば新しい人が入ってくれたとしても、まずはこの二人(景夕と結良)が固まったイメージを持っておかないと、またグチャってなると思うんですよ。だから、(新たにメンバーを入れるのは)まず二人で固めてからのほうがいいんじゃないかなとは思いますね。

都啓一を迎えて行った制作。彼がもたらしたものとは?

■音源制作はいつ頃からやり始めていたんですか。
景夕:出すことは考えていたんで、去年の6月ぐらいじゃないかな。
結良:その前に、曲自体は作ってました。たくさん作れるタイプではないので、前もって作ってたんです。
景夕:最初は、9月11日に出せればいいねっていう感じでふわっとしか考えてなくて。でも、ライヴもあったりして、しっかりと手を付けることができなかったんですよ。うちらも二人になってからの制作は初めてだったし。都さんにプロデュースしてもらうって決まったのがいつだ?
結良:今、スケジュール見たらね(スマホで確認)、都さんにやってもらうって決まったのが、4月のね、
景夕:え?
結良:4月23日に決定になってて、都さんに曲を渡したのが、11月ですね。その間もやりとりはしてましたけど。

■11月にこの4曲で音源を作ると決まったんですね。都さんにサウンドプロデュースをお願いすることになった経緯は?
結良:もともと僕が、riceの有紀さんと一緒にやってたイベントで、セッションのメンバーとして都さんに来ていただいたのがきっかけですね。Kraの曲もやったんですけど、そのときのアレンジがすごくよくて、アレンジャーを頼むんだったらまずこの人がいいなって思ったんです。それで全部まとめて都さんにお願いすることになって、ギターはRayflowerのYUKIさんに弾いていただいて、もちろんキーボードは都さんに弾いていただいてます。

■アレンジを都さんにお願いするとは言え、曲を作る段階でこういう曲というのは作り上げていたんですか。
結良:作曲の時点でアレンジはしてある状態で渡してありました。これから二人でやっていくことも踏まえたうえでの都さんの思うようなアレンジをしてくださいって言ったんですよ。「言葉にしたい言葉」と「2/4」はほぼほぼ僕の作った状態に近い雰囲気で、変わらない仕上がりになってます。「Dis WORLD」と「逆想のイカロス」は大幅に変わりましたね。リズムとかノリが全然違う形になってるんです。

■レコーディングにはいつ頃取り掛かったんですか。
結良:僕はもう全部家で録って、それを渡してた感じです。11月から1月の中旬には録り終わってましたね。
景夕:「Dis WORLD」は去年録って、そこからしばらく俺がほかのこととかをやっててたら、1月の終わりぐらいに締め切り何日ですけど大丈夫ですかっていう連絡が事務所からきて。すっかり忘れてた…って。そこで残り3曲あったんで、ちょっと地獄でしたね。

■レコーディングが予定より延びてたみたいですけど、歌録りが原因だったんですか。それとも歌詞とか?
景夕:歌詞があがってこないから、レコーディングの日程もずれてる状態だったんです。ギリギリでしたね。

■歌詞が大変だったのは何か理由があったんですか。
景夕:今、何を伝えるべきかということに対して、すごくどうすればいいのか迷ってましたね。曲調とかで歌詞の方向性を書き分けるんですけど、「2/4」と「言葉にしたい言葉」で、どっちで何を言おうというところで時間がかかりました。2曲とも曲調的に悲し過ぎる歌詞の内容だと違うなって思いつつ、「言葉にしたい言葉」だとサビのところの駆け抜けるようなリズムの中に入れていくわけだから自分自身のことを書いたほうがいいなっていうところで書き分けていった感じですね。

■歌録りはスムーズだったんですか。
景夕:速かったですよ。都さんとかエンジニアさんのジャッジが的確だったし、次、こういう感じでやってみてもらってもいい?とかって乗せるのが上手いんですよ。

■都さんが制作に加わったっことで変化があったと思うんですけど、アレンジに関してはいかがでしたか。
結良:音楽の理論がしっかりしてるので、余計なものがないんですよね。ギターとベースの音だけでは足りないところを、一音だけ足すことで広がりが出るとか。すごいなって思いました。
景夕:ヴォーカル録りのときも、主メロを2本入れてダブルにしたりしたんですね。オクターブ下の低い声を入れたり。そういうのも最近あんまりやってなかったんで、新鮮でしたね。

タイトル曲候補ではなかった「Dis WORLD」。新たなスタートに相応しい曲が生まれた

■収録曲についておうかがいしますが、「Dis WORLD」は4つ打ちのノリが新鮮ですよね。
結良:最初は、Kraの曲だとカップリングとかにあるような感じの、ライヴでいうと真ん中のゾーンにあるような曲調だったんですよ。もともとは聴かせ曲でしたね。ただ、都さんが僕のフレーズを聞いて、そのフレーズやったらこっちのほうが合うし、いい感じになると思うよっていうことで。「Dis WORLD」と「逆想のイカロス」のポジションが逆になった感じなんです。「Dis WORLD」は僕の作った状態から、ダンサブルなノリの感じにアレンジしてもらったんです。
景夕:アレンジしてもらったのを聴いてから歌詞を始めたんですけど、今までない音色だったんで、ここでもどういう風な歌詞を当てはめたらいいんだろうって悩みましたね。最初は、もうちょっとメルヘン寄りな言葉とかも使ってたんですけど、同期がもうちょっと現実味のある音だったから。やっぱりメルヘンというものをお客さんは大事にしてるし、俺自身もどっかでそういうのを入れたいんで、ちょっと苦労しました。そこで、“Dis WORLD”という造語を作って、それに対して、“おやすみ”って言ったりすると現実感がありつつちょっと違和感を感じて耳に残るかなと思って。そこから組み立てていきました。

■このタイトルにはどういう意味が込められているんでしょう?


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アプレゲール

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ライター・村山幸が、「好き!」なバンド、ダンサー、詩人、歌人、画家などなどのインタビューをお届けします。 カルチャー・マガジン『アプレゲール』も発行中。通信販売はこちらhttp://apresmagazin.buyshop.jp/