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生活が一番大切なら会社員を絶対にやめてはいけないという話


冒頭から思い切り横道にそれちゃいました

わたしは追われるようにして会社員を辞めましたので、定年まで会社員を続けた人や続けようという人を尊敬していますし、そういう人たちから逆に軽蔑されているのではないかという被害妄想まで持っています。ですから会社員の方々に対してマウントを取ろうなんてつもりは一切ありません。もしそう感じたとしたら申し訳なくも思いつつ、それはもしかしたらそう思うほうにも問題があるのではとも思います。

わたしはフリーランスになってから約18年、ライター専業になってから約10年になります。専業になる前にどん底を3回ほど経験して、さすがにもうどん底はないと思っていたのです。ところが、昨年からお仕事が減り始めて、またしてもどん底に落ちようとしていたのですが、今月になってからなぜか持ち直しました。

でも、どん底とはいつも背中合わせです。

わたしはそもそも長時間労働が嫌で、自分の時間が欲しいから独立したのでして、寝る間も惜しんで働いて、しっかり貯金するなんてことができません。

だったら支出を抑えることを一生懸命やればいいのですが、そんな考え方があることをつい最近知った(ブックライティングのための取材で知りました)ばかりだったりもします。

冗談で言っているのではありません。本当にそんな人間がいるのです。わたしの両親もそんな傾向がありまして、幸い弟がしっかりしているので、両親の財布の管理をお願いしている次第です。弟の分、わたしが悪いDNAを全部引き継いだみたいです。

「お金のリテラシー」が叫ばれていますが、投資がどうとかよりも、まず第一歩として「お金がないときは節約する」ということを知るのが大切だと、本気で思っています。実際、これを知らない人がたくさんいるみたいですし。

お得意さまに逆らえる会社はない(と思う)

話が思い切り横道にそれましたが、タイトルに書きましたとおり、運良く会社員の身分であるあなたが、もし生活が一番大切だと思うのであれば、絶対に会社員を辞めてはいけません。

もちろん生活は大切ですし、それを支えるお金も大切です。わたしだってそれを軽視してはおりません。しかし、生活(とお金)が一番なら、会社員であることのありがたみを噛みしめましょう。会社や上司の悪口とかやりがいを求めるみたいなあまり意味のないことはやめて、置かれた場所で咲くことを心がけるべきだと思います。

わたしはすみませんが、今言ったようなことのほうが生活より上に来てしまったので、会社を辞めたわけですが、ホントつらいことばかりです。

楽しいのは、ふつうの勤め人の方がまだ働いている時間にお酒を飲んだり、キャンプに行ったりできることです。しかしそんなことをしているから真っ当な人たちから軽蔑されるのだと妄想すると、幸せも半分です。

自分の時間が欲しくて会社を辞めたと書きましたが、もう1つありまして、自分を貫けないから辞めたというのもあります。

どういうことかと言うと、普通の会社では得意客の言うことには絶対逆らえないということです。わたしがいた会社も普通の会社でして、売上ランキングのトップ20ぐらいの会社に対しては言いなりでした。

わたしは幸いそのような会社の担当ではなかったので、お客様から直接被害を受けたことはなかったのですが、そういう会社を担当している人たちってマジでいばっているわけです。だって彼らが自分を犠牲にして働いているおかげで、会社が成り立っているわけですから。

だからいばるのも当然なんですけれども、わたしが会社を辞めたのは41歳のときで、まだ若気の至りが残っていました。厨二病と言われてもしかたないのですが、威張っている連中がどうも許せなかったのです。こんなやつらと同じ職場にいたくないと思って(まあそれだけではないのですが)、辞表をたたきつけて(これはあくまで表現のあやです)、最初の会社を辞めたのでした。

時間といい意思といい、要するに自由に生きたかったんですね。

その後1年足らず、転職して営業職をやりましたが、営業はやっぱり向いてないな(だって厨二病ですから)と思い、渡りに舟の話に飛びついて独立したのでした。

年間売上の半分を占める会社を自分から切れるかどうか

最初はけっこう順調だったのですが、独立したからにはわがままを貫こうと(これは厨二病どころから還暦を過ぎた今でも治りません)した結果、何度もどん底に陥る羽目になったのでした。

その都度、なんとか復活できたのですが(犯罪だけは手を染めずに済みましたが、ちょっと書けないような恥ずかしい話もありました)、生きた心地はしません。

それでも続けているのは、やっぱり生活よりも自由が大切という、いつホームレスになってもおかしくないポリシーがあるからでしょう(実際、キャンプスキルがあるのでそうなっても大丈夫です)。

このたびまたしてもどん底に陥りそうになったのは、年間売上の半分を占めていた会社をこちらから切ったからです(*)。「御社の社長とその腰巾着の方針が気に入らないので、もう御社の仕事はやりません!」と宣言したら、本当にお仕事が来なくなりましたw まあ代わりはいたということですけどね。

これが会社だったら、年間売上の半分を占める大得意先をこちらから切るなんてあり得ませんよね。そのあり得ないことをして、「うわー、お仕事が減っちゃったわ、困った、困った」などと他人事のように言ってられる神経でないと、フリーランスなど務まらないわけです。

生活と自由を天秤にかけて、やっぱり生活だよなという人はぜったいに会社員をやめないことです。やりがいなら、今は副業で得るという手もあります。残業がいやなら、バカにされることを恐れずバカな社員を演じることです。会社では使えないと罵倒されながら、それを我慢して、副業で見返してやればいいじゃないですか。

生活が大事なら、フリーランスは悪手以外のなにものでもありません。

*考えたら、最初のどん底が来たのは、常駐型のコンサルタントをしていたときに、それこそ100%の売上をいただいていた会社のお仕事をこちらから辞めたからでした。会社員なら懲戒免職ですよねえ(というか訴えられるよね)。だからフリーランスに向いていたというよりは、やっぱり会社員に向いていないんです。

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