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こんなことならもっと早くからやればよかったです

※トップ写真は、ハロウィンのコスプレでセーラー服を着ているのに、タバコとビールをやっているという問題写真です。ママが「手入れが入ったらどうしよう」と笑っていました。JKと言うより、ビジュアル系ロックバンドのメンバーみたいで、我ながらイケメンだと思いました(笑)。

 銀座のスナックYが今月一杯で閉店に決まったということで、最後のハロウィンパーティーに行ってきました。Yのママは、私に女の作法をいろいろと教えてくださったメンターの1人です。

 ハロウィンパーティーといっても、ママを含むお店のスタッフと私だけがコスプレするのです。しかもコスプレと言っても、私の場合は、チャイナドレスなど若干際どいコスプレ用衣装を着る程度でした。何と言うか、女装の延長と言ったらいいのか、まあそんな感じでした。

 8月の頭にYに行ったとき、帰り際に酔ったママから「もっと無駄遣いしに来てよ」と言われました。今までも経営が苦しい愚痴は何度も聞かされたのですが、お店に来てとストレートに言われたことはなかったので、これはよっぽどのことと思いました。

 それで元気づけようと思って、私の友達の中でも特に盛り上げ力の高い3人を誘って、9月末の土曜日にYでカラオケパーティーをしたんです。本当はもっと早くにやりたかったのですが、みんな忙しくて、結局この日になってしまいました。

 ただこの頃は、以前お店のスタッフだった子がまた働きに来てくれるといったLINEが来ていて、「これはまだ頑張って続けるという意味よね」と一安心していたのでした。

 ハロウィンについては、例年10月に入ってからお店のスタッフのNちゃんから連絡が入るので、それからお衣装どうしようと考えていました。ですが、今年は応援の意味もあって、このカラオケパーティーの前に買っていたんです。

 応援だから、弾けたお衣装にしようと思っていろいろ考えたのですが、まず普段は着ないものにすることにしました。それがセーラー服だったのです。

 新宿あたりには、よくセーラー服を着たおじいさんが出没するらしいですが、私は女性装が普段着なので、「出没」といった格好(笑)は避けてきました。

 で、9月末のカラオケパーティーのときにママと、「今年はハロウィンのお衣装、もう買ったよ」「えー、何?」「セーラー服(笑)」などという会話もしたのです。

 なのに・・・

 10月13日に久しぶりに対面取材で東京に出てきたので、返りにYに寄りました。そしたらママの口から「一昨日、常連さんの何人かが一度に来てくれたので打ち明けたんだけど、今月末で店を閉めて、沖縄に帰ることにしたの・・・」と告げられたのでした。

 薄々予想はしていたので、驚きはしませんでした。だから涙も出なかったのだけど、胸にぽっかり穴が開いた気分でした。

 そして10月28日、ちょっと早いですがYでの最後のハロウィンパーティーとなりました。

 私は半分店の子扱い(お給料は出ないで、料金は取られるけれど、店の女の子みたいなポジションです(笑))なので、早めに来て、お着替えしました。

 嬉しそう。本当は悲しい日なのにね。でも湿っぽくなってもママは喜びませんし。

 そういう複雑な気持ちであったのは本当なのですが、既にこの段階でウキウキしていたのも事実なんです。

 ママも「ミユキちゃんがセーラー服着ると言うので、どんな惨事になるかと思っていたのだけど、かわいい。似合ってるよ」と褒めてくれました。うれしい♪

 そして弾けまくり(笑)。ママの顔はぼかし入れましたけど、楽しんでくれていました。私の顔がピンボケなのは、あえてそういう写真を選んだからです。

 私、コスプレを馬鹿にしていたわけではないのですが、自分がやることではないと思っていました。上から目線ではなく、むしろ逆で、自分には無理と思っていたのです。

 それがやってみたら、楽しくて、楽しくて。本当に申し訳ないですが、悲しい日というのもすっかり忘れてしまいました。他のお客さんにもお店のスタッフにも大ウケで、やってよかったと思います。

 その分、終わってからしんみりしてしまったんですけどね。

 ただこんなに楽しいことならもっと若い頃からやっておけばよかったと思います。

 気になるけど、自分には無理と思う人は、そんなことはありませんから、今日からでも始めましょうよと思います。

 


自分のしたいことと向き合うことで、わたしはしあわせになれたと思っています。わたしの生き方を知って、ちょっとでも癒やされる人がいればいいなあという気持ちで書いています。スキやフォローは本当に励みになりますので、よろしくお願いいたします。