ひとと植物をみつめて イギリス編 4
Kew Botanical Garden
木々と水とひとと動物と、誰もがなにからも侵害されることなく互いに関わり合いながら対等であれる、場。
クリアなひかりを受け、それぞれのものたちが安心してかがやき、
ひかりはひとつに、場を包む...
…これはわたしたちが成そうとしている ‘ ひとつののぞみ ’ …?
わたしはまるで初めて見る異境でもみる思いで公園に長いこといた。ずっといたかった。
ちょうどオーストラリアとパキスタンでのテロが連日報じられ、たくさんのひとが死んでいた。
ここのようなひかりは、どうやったらすべてに行きわたるんだろか・・・?
会ってみたかったヨーロピアンオークの木がどっしりと立ち、まるで両手を広げ迎えてくれているように大きく枝を広げていた。地と人々の大変な歴史を見つめ続け、苦労を写しとったかのようなごつごつした黒く太い幹は、どんな困難をも包容する大きな優しい熱をもっていた。
ひとと植物
遠くで葉をきらめかせ、風にゆうらゆうら、まるでおいでおいでしているその巨木はユーカリの一種。
ひかりのなか高まっているその木は、明らかに他の古いヨーロッパの木々とちがう時間を生み出している。
大きく穏やかで、より軽い空間をつくる。
彼らユーカリと会うとき、いつもなぜか‘うたって’と言われてるように感じる。
生まれた地質からか、誰がなんといおうと楽観的で、音符のような葉っぱは楽器のようにサワサワよく音が鳴り、歌うように陽気に生きて、たくましく育つ。
そのはげましにこころ打たれる。
あらためて・・・
ひとに愛され、 ひとを守り、長いときを育みあって生きる木々たちの、その美しさ、気高さとひとを導く強くやさしい姿には毎回胸が熱くなり、、、
いまだことばにならない答えが、すべてへの信頼のなかに芽生えようとしていた。
ここに来られたことに感謝