見出し画像

GATE OF HEAVEN が開くとき

2021年最大の出会い。それは再会だった。なんて、ナレーションを思わず入れたくなってしまうような本日のトピック。待ちに待った、待ちわびた、待ち望んだ、心待ちにしていた、切望した、待ち焦がれた…はい。とにかくもう本当にお待ち申し上げておりました。
12月24日 金曜日。クリスマスイヴのこの日。最高のクリスマスプレゼントになった武道館コンサート。

2019年まで、↓こんな日常を生きていた私です。20年以上。実に30年近く。

まさかこんなことが起きようとは。世界中の人々が一様に思ったであろう、某感染症の嵐が吹き荒れる直前の2019年12月29日。大阪城ホールで迎えたツアーファイナルの日を最後に、止まってしまった私の日常。あれから待ち続けること約2年。再び ”とき” を動かす日がやって来たのです。

2年越しの再会

先日↓こちらでも「なんだよ無観客って…」とボヤきましたが。

無観客LIVEなんてLIVEじゃな〜い!
ずっとそう思いながらも、致し方ない状況ゆえ飲み込んできたセリフを、もう声を大にして叫びたい。いや、今日からは叫んでやる!

朝からソワソワしながらも急ピッチで仕事を片付け(弊社この日が仕事納めでした)家を出て。九段下の坂をのぼり、田安門をくぐったところでちょうどイヤホンに流れてきたのが「あなたに贈る愛の歌」でした。

この曲を新曲として発表した2017年当時、作詞・作曲を手がけた高見沢さんは、とあるインタビューでこうおっしゃっていました。

僕たちももう43年目じゃないですか。ここまで来れたのも、ついてきてくれ、支え続けてくれた人たちがいたから。その人たちへの感謝の言葉でもあるんです。

そんな相思相愛の歌なので、早くもグッと来ちゃうココロを…精一杯なだめ。まだ門くぐっただけだよ? そーですよね〜。なんて気を取り直して写真を撮ったりしつつ、入場時間を待ちました。

時間差入場・時間差退場を行うため、ブロックごとに入場時間が設定されていました(退場時もブロックごとの規制退場となりました)が、時間を繰り上げるアナウンスを聞きつけ、そそくさと入場口へ。この入場口も充分なスペースを確保するためか、これまでとは違う場所に置かれていました。検温ゲートを通った後、「スマチケ(イープラス)」を表示したスマホを自ら操作し、手指消毒をして中に入ります。入り口で、当日配布のメモリアルチケット(紙チケット)とサイリウムライトスティックを受け取ったら、あとは自分の席を探すだけ。場内はとても静かで、いつものようなざわめきはありません。今回はチケットの申し込みからして「おひとり様1枚」と設定されており…。通常は枚数制限があっても2〜4枚をまとめて申し込めるので、友だち同士など隣り合わせで参加できますが、今回はそれがないのに加え、会話も控えることが推奨されていました。さすがみなさんマナーがよろしい。だってこれが次につながっていきますもんね。

そんな静か〜な中でも、場内に満ちた期待感は肌で感じます。さぁ始まるよ。この日をどれだけ待ったことか。高見沢さんがT's Licenceで毎日毎日、「共に待ちましょう」と語りかけ、励まし続けてくれた未来がココにある。はー、緊張するね。はいはい。声は出さないようにね。拍手で、2年分の拍手で迎えますから。

やがて客席の照明が落ちると…

この日のオープニングは「Orionからの招待状」

冒頭3人のコーラスが全身の毛穴をゾワっと開かせ、この2年の間に渇ききってしまった細胞のひとつひとつにみるみる染み込んでいくようでした。自分の中にどんどんエネルギーが満ちていくのを感じて、心から

生きてるーーーーー!!!

と。噛みしめました。そう!これだよ!これぞLIVE!
総立ちになった客席も視界に捉えながら、どんどん世界にのみ込まれていきました。

当初2時間程度?と予想していた公演時間は、約2時間半。2時間「半!」ありました。うれしいっ! それでも普段よりはかなり短くなります。また観客の発声が許されていない今回の公演。レパートリーの中には、エンディング部分をみんなで歌ったり、掛け声をかける曲が多くありますが、きっとその辺りへの配慮と苦肉の策だったように思います。いつもより短めのアウトロ。メドレー構成。めいっぱい、これでもか!というくらいにつめ込まれたセットリストでした。

ある日「Orionからの招待状」が届き、迎えにきた「天河の舟」に乗り込んだら、「GATE OF HEAVEN」の扉が開いた! そんなストーリーでしょうか。
この曲を聴きながら、何か…こう…ずっと閉ざされていた目の前の扉が開いたような気がしたのです。これまでの閉塞感がブワッと吹き飛んだような。

心の扉を たたけ 今こそ
心の扉を 開け 今こそ

作詞・作曲:高見沢俊彦

MCも恒例のツアーグッズ紹介も短めだったけれど、巨大・手のひらが登場したり、配信番組『Come On!ALFEE!!』を彷彿とさせるシーン、桜井さんと高見沢さんが互いの手のひらを頭上で合わせてくるくる回ったり、坂崎さん安定のモノマネネタからレコーディング裏話まで。
また「恋の炎」では背後から近づき、まだ気づいてない坂崎さんの真後ろに立って ”わぁっ♪” とやる高見沢さん。
もうわちゃわちゃしっぱなし!もう!わちゃわちゃし過ぎ!

オレはまだまだ走れる!と意気込んだ高見沢さん。やっと職場(ステージ)復帰できたと喜ぶ桜井さん、音楽はお客さんと向き合ってやるものだと力説した坂崎さん。3人ともカッコよすぎました。

ここのところよく高見沢さんは

そしてこの…毎度言ってますけど、アルフィー銀行っていうのはですね、ここにあなたの青春を預けていただくとですね、利子いっぱいにして返します。この銀行、破綻しませんので、安心してお預けください。

と語ってくれますが。いやはや。アルフィー銀行の金利の高さ、ハンパないですね。

そして。本編ラストに演奏されたこの曲の歌い出しで、少し声を震わせていた桜井さんがとても印象的でした。込み上げてくるものを必死にこらえていたように聞こえて。私の思い違い…?…だったのかもしれませんが。

12/24 セットリスト


今日から明日へ その先の未来へ

夢にまで見た復活の武道館。そして夢じゃなかった武道館。この後12月29日にはもう1本、大阪城ホールでの公演を控えており、時が止まってしまったあの場所から、もう一度時計を動かし始めることができそうです。

来年2022年は年明け早々から配信番組『Come On!ALFEE!!』のSeason4が始まり…

2月には新しいアルバム『天地創造』をリリース!

誰もが夢見るじゃない。あぁこうなりゃいいな〜、ああなりゃいいな〜。そんなことは現実じゃないんだよ。やっぱ目の前のことやってかないと。目の前のことクリアしないと、次、出てこないからね。座ってても何も出来ないよね。椅子から立ち上がって動かないとね。

これも高見沢さんのお言葉ですが、どんな時でも着実に一歩一歩前進し、進化し続けるTHE ALFEEの頼もしさ。ずっと目が離せない理由がここにあるように思います。そんな彼らに力をもらいながら、この先もその背中を追い続けていきたいと思っています。

そして。次に来る一番の願いは2022年の春ツアーの開催! 願わくば100%の収容率で。ツアートラックが日本全国を走り回れる世の中に、早くなって欲しいものです。みんながマスクを外して、思いのままに声を出せるようになる日が1日も早くやってくることを祈ります!

今日から明日へ その先の未来へ
君だけに 今届くように

作詞・作曲:高見沢俊彦


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?