こんにちは すでに2記事書いた後ですが改めて自己紹介をさせていただきます。 よろしければぜひお付き合いくださいませ。 私が初めてギリシアに惹かれたのは中学生の時でした。 休み時間には毎回図書館へ足を運んでいて、本を通していろんな世界を旅するのが好きでした。 エジプトのミイラやシュリーマンのトロイア発見など考古学系の本を手に取ることが多かったように思います。 そしてある日たまたま手に取ったギリシア神話の本に心を鷲掴みにされました。 自分勝手でトラブルばかり起こす自由気まま
ソポクレス作『オイディプス王』はギリシア悲劇の中でも特に有名で、 現在も度々上演されている人気の作品です。 “父を殺し母と結婚する“という呪われた運命を背負い生まれてきたオイディプス。 知らぬ間にその運命がすでに達成されていたことが明るみになった時、 彼の実母であり妻であるイオカステは首を吊って命を断ちます。 そしてオイディプスは、すでに息のないイオカステを床に降ろし、 彼女の衣服が止められていたピンを使って、自らの目を潰すのです。 (この部分は舞台上では演じられず使者
紀元前8世紀頃に書かれたホメロスの叙事詩『イリアス』と『オデュッセイア』はトロイア戦争が描かれた作品としてあまりに有名ですね。 その後紀元前5世紀頃に最盛期を迎えるギリシア悲劇にもトロイア戦争に関わりのあるお話はたくさんあります。 今回はその発端となる神話とギリシア悲劇の作品について少しご紹介します。 ■発端 (*1) 世界の人口があまりに増えすぎたため頭を悩ませたゼウスは、ついに大きな戦争を起こして人間の数を減らすことにしました。 ゼウスはかねてより目をつ