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気持ちの良い朝の気づきを並べたら、自己紹介になりました。

まだ暗くて家の中なのに息が白い朝。
いつものように起きて白湯を沸かしているうちに歯磨きをして
口をゆすいだら
注いだカップの温かさで指先を温めながら
あつあつの白湯を一口。
いつも通り朝の家事を一通り済ませた頃、子供部屋から
どうやら目覚めたらしい娘達の声が聞こえ始める。

今日も一日が始まるな…

休日で予定も決まっていない今日の始まりは
ヨガをしようか、勉強しようか、考えながら
うっすら光が溢れ始めたカーテンを開けると
昨晩ふった雪が 前の家の屋根にうっすらと積もって
その奥にいつも通りの富士山と、雲一つない青空。

気づいたら上着を着て外に出ていた。


キーンと冷たい空気

雪解け水の流れる音と、雪道を踏みしめるザクザクという音

小さな動物の足跡

すれ違う人の清々しい顔と挨拶


どれも写真に収めたいと思ったけれど、
あえてスマートフォンを置いてきて正解だった。

忘れないように、
この風景も気持ちも
今しっかりと脳裏に焼き付けようと
ゆっくりと楽しめた。

昨年の2月末まで、
ホテルで働いていた13年間。

こんな風に思える時間も心もなかった。

その頃はやりがいに満ち溢れていたし
その頃があったから今があると心から思っていて

超有名歌手に名前を呼んでもらったことも
「あなたの接客はマニュアルだ」と言われ続けた日々も

どの思い出も学びも
私にとってかけがえのない財産になっていることは間違い無いけれど

そんな中で
夫と結婚して
娘が生まれて

自分の嫌いな部分と初めて向き合って

今まで嫌なことから逃げてきたこと
誰かに助けてもらって生きてきたことに気付かされて

もがきながら
生まれて初めて自分で出口を探して

まだまだ脱出は程遠いけれど

ヨガがきっかけで少しずつ光が見えてきた今日この頃。

「お酒を一切飲まなくなった」と昔の友達に言ったら
「人って変われるものなんだね」と言われて
やたらと説得力があって

そんなやりとりから幼少期まで記憶が遡って。

7歳、11歳離れた妹と弟の世話をするたびに
「えらいね」「さすがだね」と言われて
無意識下でそれが「良い行動」と私の意識に根付いて
甘える方法がわからなくなっていたこと。

じっくりものを作ったり文章を書いたり落書きするのが好きだったこと。

歌うのが好きだったこと。

走るのが好きでもなんでもなかったのに
先輩に友達がいたから入った陸上部で
いつのまにか部長になっていたこと。

いつのまにか自分の「好き」がわからなくなって

お酒を飲むためにお金を稼ぎ始めた20歳の頃のこと。

社会人になって任せてもらえる楽しさにのめりこみ
時間を忘れてひたすら人のために働いたこと。

いろんな
これまでのことが思い出された。


朝の散歩を終えて
キンキンに冷え切った手先を
温かいお湯で洗って部屋に入り

「雪がつもった〜!」と
なぜかそのタイミングで二つのみかんを目に当ててガハハと笑う
7歳と4歳の娘達と一緒に

昨晩塩麹につけておいた鯖をグリルで焼いて
炊き立ての玄米と
根菜をゴロゴロ入れたお味噌汁と一緒に朝ごはんを食べたら

心の底からあったかくなって

昨晩感じていたモヤモヤが
スッキリなくなっていました。

これからは、最高の朝ごはんを食べることに
人生をかけても良いな、

そんなことを思った

2024年1月14日
35歳の冬の日曜日の朝。



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