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藍染用の沈殿藍づくり。失敗しました。

昨年に引き続きやっている綿花栽培の傍で、蓼藍を育てています。昨年、草木染め講習の先生にいただいた蓼藍で、生葉でも乾燥葉でも、なにか染色に使えるから、畑にスペースがあれば作ってごらんよ、と言われて。

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葉っぱはこんな感じ。先生のところで見たものより小さい葉っぱのような。
みずみずしくって、なんだかお茶っぱにも似てる印象を持ちました。

染色に使うには、お花が咲く前に刈り取って使わないと、花が咲いてしまうと葉っぱの色素がお花にもっていかれてしまうとか。
やらねばやらねばと思いつつも、どうしてもタイミングが合わなくて、いつの間にか・・・

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濃いピンクで、とっても綺麗なお花が咲くんですね。
お花で染色もできるのかな、とふと思ったり。
ですが使うのは葉っぱです。葉っぱで蒼く染めるのです。


染色の先生からもらったレシピで、沈殿藍を作ろうかと。
沈殿藍(泥藍)にしてしまえば、保管もできるし、乾燥すればなお良し。
生葉は保管しておくとカビやすくて保管がしづらくて。
レシピを見ただけでできるかわからないけど、ひとまずやってみたのです。

生葉をむしって、280gほど、今年は収穫できました。
お風呂より少し熱いくらいのお湯へ。お湯に浸けるだけで、うっすらと水色の色素が。この時は綺麗でいいなーって思ったんですけどね…

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匂いがかなりすごい、と聞いていたので今回このようなスタイルで浸けてみました。ビニール袋を2重にして漏れないようにバケツに保管。
お湯にもしっかり浸かるしいいかなと思ったんですが、これも失敗の元。

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2日目、うっすらと青い気がするけど、すでに茶色い液体がおかしいんです。多分。葉っぱから少し色素は抜けているけど、日があまり当たらないところに置いたから、温度もほとんど上がってなくて。触ると冷たかったので日当たりの良い場所に出しました。

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こちらは3日目の様子。
葉っぱから色は抜けて変色しているけど、これもまだまだ十分じゃなかった。もう1日置いておけばよかったかなって思います。

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レシピの文字通り3日で出してしまったけど、葉っぱを見るとまだまだ色素が残っていそう。葉っぱがどんな様子になったらOKなのかとか、実物何も見なかったので、判断ができなかったし、後戻りの方法がわからなかったのでそのまま葉っぱを取り出してしまいました。

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葉っぱを取り出して、バケツ移しで液体を攪拌。
このあたりでは茶色から青っぽい色も少し見え隠れしていたので、大丈夫かな?とも思ったのですが…

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消石灰を入れてから攪拌。
消石灰を入れたら、泡が黄色くなりまして…
これが、おかしかったんです。

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うまく藍からインジゴが形成されていれば、泡は綺麗な藍色になるはず。ですが、一向に蒼くならなくて。

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慌てて染色の先生に電話をして、pHをはかるように言われて測ってみたところ、ややアルカリが低い様子。
消石灰を足して攪拌してみるも、結果は変わらず。

どうにもならず、今年は諦めました。

・ビニールで浸けたため酸素不足
・日が当たらないところだったから温度不足
・上記2点から、発酵がうまくいかなかった。
・花が咲いてしまったので、色素が足りなかった
・消石灰を濾さずに添加したから反応が悪かった

悪かった理由が多々あるので、来年はその辺りを加味して再挑戦です。


採種のために、葉っぱだけむしったので、お花はこのように無事です。
少しずつタネができているところもあるので、散らばる前に、鳥に取られる前に採種しようと思います。

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来年は、2回くらい実験できるくらいの分量は取れると良いのですが…
自然相手のことなので、挑戦できるチャンスは限られていて悔しいのですが、失敗したのはそれはそれで良かったのかもしれません。

また、来年やるべきことが増えました。

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