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マリーゴールド

ベランダに新しいお花をお迎えした。マリーゴールド。
この花を選んだ理由は、小学生の頃のワタシが欲しがっていたから。

小学生の頃、自分の植木鉢に花を植える授業があった。低学年はマリーゴールド、高学年はサルビア。種から植えて、毎日水をやる。夏休みに持って帰って家で育てて、また新学期にもってくることになっていた。クラスの中でお花がよく育っていると賞をもらえることになっている。

夏休み、最初は頑張って水をあげていたと思う。観察日記の宿題もあるので、忘れないように。でも、夏休みが終わる頃には私のマリーゴールドは枯れてしまっていた。水やりを忘れられて、しなびた花がついているマリーゴールド。夏休み明けに持っていくとき、なんだか寂しい気持ちで重い植木鉢を運んだ記憶。もちろん賞は貰えない。6年間一度も上手に育ててあげられなかった。

大人になった今、もう一度挑戦したいと思った。もともとお花が好き!というわけではないけど、子供の頃できなかったこと、悔しい思い出を浄化していきたいと思った。私が子供の頃にやりたくてもできなかったこと、失敗してしまったことを成功体験に変えて行きたいと思っている。

とりあえず、夏休みが終わるまでお花を枯らさないことを目標に育ててみる。そして、取れたら種を取っておいてまた来年も埋めたいと思っている。私の中の子どもの私がワクワクした表情で私を見ているような気がした。



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