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もののけの世界へようこそ

こんにちは。noteでは、はじめまして。
湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)です。

館の名前は、「ゆもとこういちきねん にほんようかいはくぶつかん みよしもののけみゅーじあむ」と読みます。
ちょっと長いですが、これが正式名称です。
日本で唯一の、「妖怪」をテーマにした公立博物館です。
広島県の北部に位置する、三次(みよし)市にあります。
三次の町は、3本の大きな川が合流する盆地状の地形の中にあり、古くから交通の要衝として栄えました。
秋から春先にかけて、晴れた日の朝には霧が発生し、歴史的な街並みが「霧の海」に沈む、幻想的な光景を作り出します。

01外観

湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)全景
(写真中央が博物館、右は三次地区文化・観光まちづくり交流館)


さて、はじめての記事なので、博物館のことについて、少し説明させていただきます。

そもそもなぜ、三次に妖怪の博物館が?

それは、博物館の建つ三次市三次町が、妖怪物語《稲生物怪録(いのうもののけろく)》の舞台だからです。
《稲生物怪録》は、江戸時代の寛延2(1749)年旧暦7月の30日間にわたって、主人公・稲生平太郎の元にさまざまな怪異や妖怪があらわれるという物語。
平太郎は実在の人物で、ほかにも、三次に実在する山や川、お寺などが登場します。
江戸時代から現代まで途切れることなく受け継がれている、一大ロングセラーなのです。

02稲生物怪録

展示室「稲生物怪録」の絵巻展示の様子


つぎに、所蔵品についてもご紹介します。
博物館の所蔵品の核は、妖怪研究家でコレクターでもある湯本豪一氏から譲り受けた、約5000点にもおよぶ妖怪コレクションです。
その内容は幅広く、絵巻、錦絵などの絵画から、着物、焼き物などの日用品、さらにはおもちゃまで。
時代も、江戸から現代までそろっている、日本最大級の妖怪コレクションなのです。
このコレクションを展示室では、テーマに合わせて季節ごとに入れ替えながら、展示しています。

03百鬼夜行絵巻

「百鬼夜行絵巻」江戸時代


04魚を掴む河童根付

「魚を掴む河童根付」江戸時代以降


05妖怪イロハカルタ1

06妖怪イロハカルタ2

「妖怪イロハカルタ」昭和時代


さらに、体験型の展示として、チームラボと協力し、「チームラボ 妖怪遊園地」も常設しています。

07お絵かき妖怪とピープル

「チームラボ 妖怪遊園地」


このように、展示室は妖怪づくし。
豊富な実物資料と、最新のデジタルコンテンツを体験できる、盛りだくさんの博物館なのです。

さて、博物館はこの4月に、開館2周年を迎えました。
もっとたくさんの人に、妖怪の魅力を伝え、三次と、博物館のことを知ってもらいたい。
そのために、試行錯誤の毎日です。
これからnoteでは、主に学芸員が、展示や所蔵品について、博物館の活動をお伝えしていく予定です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともぜひ、応援をよろしくお願いします。

※ 展示室は随時展示替えをおこなっていますので、今回ご紹介した資料の中には現在展示されていないものもあります。


追伸

当館公式SNSでも情報を発信していますので、そちらもぜひご覧ください。

【Twitter】 https://twitter.com/mononoke_museum/

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