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【自分さがしvol.3】あるカフェで「時間」の積み木をみつける②

 和漢チャイを飲んで、ほっこりしてから、雑貨売り場を見ていると、バスケットが並んでいる大きな棚がありました。なぜか、見てて飽きない、ずっと見ていられるような棚でした。
 

同じものがないんですね。
形も大きさも、全部違う。そして、この「いびつさ」が何とも可愛らしい。
違うからいいんだなぁ…と眺めながら、これからのことをぼんやり考えてました。

療養中、様々なものを失いましたから、社会復帰して4年経つといっても、例えば人間関係は全部リセット、仕事も失い、実家からはキツイ言葉が飛んでくる…子作りも諦めて「自分にはもう何にもない」って思ってた頃の疲れみたいなものが、なかなか抜けていかない。
でも、もう始められる。そう考えることができて、大学院受験にもチャレンジすることに…。

今の私でいい、また一つひとつ丁寧に、時間を積み上げ、編んでいけばいい。どんな形でも「私」だと、素直にそう思える気がしました。

このバスケットみたいに、編み方によって形は色々になって当たり前。療養中に広げた視野が、自分を助けたと言っても過言ではない。
治り方に共通点はあっても、「絶対」はないんですね。
当事者としての経験がある上で、診療されてる医師の方に診てもらったこともありますが、苦しかった。自分が乗り越えて来たことに自信があることが分かる、けれど私は別の人間。共感するところはあっても、例え病気体験があっても、私には合わなかった。何か強要されてるようで、話してると主体性が無くなっていく。すぐに、通院をやめました。

これは本当に良い体験だったと思います。
私も自分の経験が誰の役に立ったらと、療養中からそう思い続けていました。あまりに受診しにくい今のシステム、資源はあるのに繋がりにくいことにもどかしさを感じていたので。
けれど自分のやり方の、押し付けはしたくない。共感しても、「違い」があることを、肝に銘じておこうと。

ある人は漢方薬は「効果ない」という。しかし私はテキメンに効きました。身体が動かない時に一つだけやることを決めた、それが煎じ薬を作ること。それだけ。
2年ほど、家事もできないくらい、1日中寝てることも多かった身体が、半年経って、まず動くようになりました。
今も、困った時のレスキューとして使ってます。

これからやりたいこと。
この棚みたいに、様々な手段を回復のステージに合わせてコーディネートできるような場所を作りたい。「治る」というより、「成長」。「絶対」と言える方法はないから、試行錯誤しながら見つけてもらいたい。

いや、これは正しいんだ、だって同じことを言ってる人がこんなにいるんだから、と、思ってしまうこともありました。確証バイアスですね。正しいと思いたくて自分の仮説を立証できる情報を集める傾向が人間にはありますから。

その人の人生を、大切に関わっていかれるような仕事がしたい。それがこれからの目標。

次回のCasicaでのイベントです。↓

2024.3.5~3.17
イギリスでの買い付けの旅。ヨーロッパの家具が沢山ピックアップされてるそうです。
オンライン同時開催中❣️
ご興味ある方はぜひ。(*  ˊ꒳ˋ*)

みよみよ


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