「インクルーシブ」アカウントはじめます
お越しいただきありがとうございます。みよしひろみと申します。元アカウントが内容ごちゃまぜ過ぎて申し訳ありません。ということで、アカウントを分けることにしました。
こちらのアカウントでは、インクルーシブな社会のためにできる発信を微力ながらコツコツとしていきたいと思います。インクルーシブな社会とは、性別や人種、民族や国籍、出身地や社会的地位、障害の有無など、個人が持つ属性によって排除されることなく、誰もが社会の一員として互いに尊重され共生していける社会。
私は高等学校・特別支援学校で30年間教員をしてきました。出会った子どもたちには皆それぞれに必ず良さがありました。社会へと送り出した子どもたち一人ひとりの顔を思い浮かべながら願うのは「その子の良さや人としての尊厳を認められながら、心豊かに生きていてほしい」ということ。
「尊厳を認められながら心豊かに生きる」ためのベースになるのが、「参加できる」「選択できる」環境ではないかと思っています。
「参加できる」とは、例えば、ここで学びたい、働きたい、こんな暮らしがしたい、あれに挑戦したい、あの場所に行ってみたい、自分の意見を伝えたい……誰もが持っていい願いを皆が持てること、機会を与えられること、不当な理由で拒まれることがないこと、など。
「選択できる」とは、例えば、自分にかかわる何かについて一方的に決められるのではなく選択の余地があること、選択肢があること、YES/NOが言えること、可能な限り自分で決められること、自分の選択に責任を持たせてもらえること、など。
しかしながら、「普通」と呼ばれる多数派の当たり前でできている社会は、ここに生きる誰にとってもフェアな環境になっているとは言えません。少数派の人にとっては参加への門が開かれていなかったり、選択の余地がなかったりするケースがある。多数派が当たり前に享受している「豊かな人生を送るための土台」が整っていないのです。
少数派にとって生きづらい環境は、その存在を「知らない」、その存在に「気づいていない」その他大勢の無意識によって作られることが多いのではないでしょうか。「悪気はないが、結果そういう環境になっている」ケースは多いと思います。何をするにも、何を創るにも、存在を知らないものへの想像はできないからです。
誰もが、どんな立場になろうとも、自分らしく安心して暮らせるという希望あるフェアな社会であって欲しい。そのためには、自分とは違う他者の存在を互いに知り、多様な人にとって暮らしやすい環境やしくみを整えていく必要があると思います。その入口である「知る」「気づく」きっかけづくりをしていきたい。
私は博士でも研究者でもないので学術的アプローチは難しいですが、多くの子どもたちとのかかわりの中で得てきた感触や、教育の現場で仲間とともに試行錯誤してきた経験から伝えられることがあると思います。
私たちを取り巻く環境は日々変化し続けています。いろんなことが複雑に絡み合い、今や全てにとって万能な、未来永劫有効な解はありません。そんな中でも、その時々のベターをみんなで考えていく、つくっていく過程が大切なのではないかと思っています。
ここで発信する内容はその時点での一事例、一意見であり、これが「正解」というものではありません。一人でも多くの「知る」「気づく」きっかけとなり、その後の「考える」「創る」へとつながっていくといいなと思っています。何でもおもしろがってやることをモットーとしております。よろしくお願いします。
みよしひろみ|Hiromi Miyoshi
1968年生まれ 香川県在住
◼️免許・資格
教員免許(中・高体育、特支)・キャリアコンサルタント
◼️経歴
高等学校勤務16年・特別支援学校勤務14年
特別支援教育コーディネーター
香川県教育功労賞(平成28年)
香川県教育実践優秀表彰(平成29年)
最終:香川大学教育学部附属特別支援学校
2022.3 早期退職
2022.7〜2023.2 宣伝会議「編集・ライター養成講座」卒業制作最優秀賞受賞
2023.9 キャリアコンサルタント国家資格登録
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