勇敢な貴女に倣って
سلام
2022年、9月。
イラン中央銀行のサレハバディ総裁はイラン・リヤル(IRR)が過去最安値まで下落したと発表。
牛乳や米、あらゆるものの値段が2倍、3倍...こうして日々上がっていくことを友人たちはしきりに嘆いていた。
だからか、10円、20円の値上がりがまだ可愛いものだと思ってしまうほど、日本の円安や物価高がヘビーに感じなかった。
ここまでイラン通貨の価値が下落した理由は、間違いなく今まさにイラン国内で起きている「自由革命」の影響だろう。
2022年、同月。
ヒジャブの被り方が不十分だったとして22歳の女の子が道徳警察(バシジ)に拘束され、酷い拷問の末に国に命を奪われた。
1979年のイスラム革命後、国籍や宗教を問わず、女性にはヒジャブの着用が義務付けられているが、こんなに酷い仕打ちは許されるわけがない。
زن زندگی ازادی
WOMAN LIFE FREEDOM
女性の人生に自由を
彼女の死が火種となって抗議活動は激化。イラン全土から世界へと抗議の声は日に日に広がっていった。
多くの女性たちが街頭に出て、ヒジャブを外し燃やしたり、髪を切ったりして、象徴的な行動を起こしている。
逮捕者が1万5000人を超えてもなお、抗議活動を続けるイラン国民の勇敢さに、私はただただ敬服するばかり。
ヒジャブを外すことが正義だとは思わない。
被りたい人、外したい人がお互いを尊重して共存できる世の中が実現することが、
現代イランにとって真の意味の自由を勝ち取るということなんじゃないかな。
太陽がよりイランを明るく照らしますように。
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