集客では、スペック(性能)を語ってはいけない。

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企業の宣伝・販促を通して、企業の課題解決をサポートしているミヤゾンです。ド頭から私の変態的な部分の話で恐縮ですが、私は人の生い立ちなど、その方の人生ストーリーをお聞きするのが大好きです。「なんで、深夜のコンビニでバイトをしているんだろう?」「なんで、ミニクーパーに乗っているんだろう?」「なんで、そのブランドが好きなんだろう?」と、些細なことでも、気になったことは聞きたくて仕方ない性分です。(もちろん、色々とわきまえた上でお聞きします・笑。聞かないほうが良いこともありますよね・・・)

たまに、コンビニの外国人店員さんに「日本語うまいですね、来日してどれくらいですか?」などと聞いてしまうので、一緒に行動しているスタッフは呆れています(苦笑)

なので、NHKのファミリーストーリー、ドキュメント72時間あたりは大好物です。いいですよね?人の歴史。誰にでもストーリーがあります。笑えたり、涙したり、考えさせたり、ほんとに素晴らしいコンテンツです。。

で、なんでこんな話をネタにしたかと言うと、ありきたりですが、「ストーリー」の重要性をテーマにしたかったからです。

下記2つの宣伝内容。みなさんはどちらが興味を惹かれますか?食べたくなりますか?
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【A】
友人が住んでいる北海道を訪れ、そのときに食べたスープカレーに感動し、この味を鹿児島の人に味わってもらえるようにしたかった。フリーターだった僕が一念発起して、借金抱えて作ったスープカレーです。私が北海道で味わった感動を、ぜひ皆様にも味わっていただきたいです。

【B】
新鮮な魚介や野菜をふんだんに使った、本場北海道で学んだスープカレーです。3日間かけて仕込むスープは野菜の滋味あふれる味わいで、独自ブレンドのスパイスが深い味わいを生み出しました。魚介系、お肉系、野菜系など、様々なメニューを用意しています。
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好みがわかれるところかもしれませんが、間違いなく【A】のほうが売れます。なぜか?それは【A】はストーリーを語り、【B】は性能(スペック)を語っているからです。人の感情を動かすのは、スペックではなく、ストーリーです。

【B】を語りたいなら、来店してからでOK。なぜなら、【B】で差別化できない時代だから・・です。もちろん、「こだわり」には並々ならぬ努力があり、そこをダメと言っているわけではありません。しかし、どのお店も食材、調理法、料理人の経歴など、様々なスペックでPRしている時代。食に精通したプロフェッショナルでない限り、一般の方に「違い」を見極めることはできません。(もちろん例外はありますが)

そうなってくると、料理の派手さ(映える?)、空間のオシャレさ(映える?)、美男美女の店員さん(映える?)、そして最悪なのが割り引きなどのクーポン(媚びる?)による価格競争となり、結果的に顧客の定着化はうまくいきません。なぜなら、すぐに飽きられてしまうからです。

もっと言えば、人を引きつけるストーリーのない商品・サービスは、売りにくい時代に突入していると言えます。一時期流行ったタピオカも、一気に店舗が増えましたが、すぐに閉店していきました。原因はカンタン。そこに、ストーリーがないからです。

流行を瞬時に取り入れ、稼ぐだけ稼いで、潔く撤退する。それも一つかもしれませんが、これは至難の業です。

私が雑誌編集者として地方の飲食店や路面のセレクトショップを取材していたときにも感じていたことですが、ほとんどのお店に人を引きつけるだけのストーリーがありました。素材や調理法を語るよりも、開業に至った経緯、常連客との関係、オーナーの人柄を語ったほうが、読者の反応も良かったです。何より、人の苦労話を語る記事は、おもしろい(笑・失礼!)。

そして、こういう記事を読んで訪れた客(読者)は常連化します。なぜなら、すでに記事を読んだ時点でファンになっており、そこに価値を感じ、来店しているからです。どことも競合せず、「こんなお店なら、こんなオーナーなら会ってみたい」と訪れており、その人は「安くなる」や「こだわりの食材」や「イケメン」でお店を選んでいません。(最後のはもしかしたらアルかも・・笑)

諸先輩方がいろいろな記事で書かれていることですが、「ストーリーはとっても大事」という話をテーマにしたく、今回は記事を書きました。

私事ですが、今日は朝から洗車に行ってきました!地方ではめずらしい24時間営業している洗車場で、7 :30には洗車を開始。8:30に終了しました。夜はファンキーな若者が多いですが、早朝は私のような休日早起きオジサンで溢れています。ピッカピカにして、気持ちの良い一日をスタートが切れました。

※ちなみに写真は桜島で、桜島の北岳の4合目に位置する湯之平展望所から撮影しました。一般の人が立ち入ることのできる最高地点です。

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