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宮崎県内で売上高が高い企業を確認してみたら、売上トップでも、他県より一桁低い1000億円未満だな、という話。

昨日は、宮崎市内で展開するスーパーの資本金を簡単に調べて、主要なところはすべて資本金を5000万円以内に収めて、何らかの中小企業優遇を受ける形で事業を継続しているということがわかりました。

消費者向けのスーパーというのは、売上高経常利益率が比較的低い業種ですし、やっと出た利益をごっそり税金として持っていかれるのも非常につらいものがあるので、そういう意味では致し方ないという感じです。

このNoteでは何度か書いている通り、個人的な政治的な主張としては、若い人が働けるような大企業が宮崎にできるような政策を取るべきだ、と思っています。

資本金の額は、ほとんど企業の実態を反映しないので、むしろ大事なのは毎年どれだけ売上が上がっているか?ということです。売上が安定して立たないからには、若い人を継続的に安定して雇うことはできないですから。

それでは、「宮崎県内で売上高が一番高い企業って、どこだっけ?」ということを宮崎県政ウォッチャーなのにちゃんと知らないことに気が付き、調べてみました。

昨年の9月8日付の宮崎日日新聞に記載がありました。

ログインするのがめんどくさい方は、上記の記事をベースにまとめ記事を書いている方がいらっしゃいますから、以下の記事を参考にされると良いと思います。

ざっと並べると
1位 児湯食鳥(川南町)約600億円
2位 ミヤチク(都城市)約571億円
3位 霧島酒造(都城市)約568億円
4位 旭有機材(延岡市)約355億円
5位 ハンズマン(都城市)約340億円
6位 南日本酪農共同(都城市)約316億円
7位 エビス商事(都城市)約305億円

となっています。

旭有機材とハンズマンを除けば、ほぼ食品・飲料品関連の企業が並ぶ結果になっています。

宮崎市の企業としては、ようやく8位に
8位 ソラシドエア 261億円
9位 宮崎くみあいチキンフーズ 257億円
10位 ホンダロック 256億円

という順位になります。(ちなみに、宮崎銀行は600億程度ですが、この記事のランキングにはには入っていないです。)

2018年の売上高がベースの、2020年の東洋経済の記事ですが、各都道府県で売上高がトップの企業がどこか、ということがリスト化されています。

リストは記事の方を参照していただくとして、各県の売上高トップ企業で売上高が1000億円を超えていないのは、山形、奈良、鳥取、宮崎の4件だけで、トップ企業の売上高としては全国で鳥取についでワースト2位となっています。

ちなみに、労働者全体に占める大企業従業者比率も宮崎は鳥取についでワースト2位となっています。

残念ながら、宮崎県内で売上が上位を占めている、食品・飲料関連の業種は、底堅い売上は確保できるものの、大幅に売上を伸ばしにくい業種です。付加価値率的にも若い人の雇用を大きく伸ばす産業とは言い難いでしょう。

労働生産性が低い既存産業への利益誘導ばかりを行っていると、若い労働者がどんどん他県に出ていってしまいますから、そういった業種以外の業種を積極的に誘致していく必要があると思いますが、宮崎では昨年のソーラーフロンティアなどむしろ撤退する企業のほうが多いように思います。

これから数年間は現状の県政が継続していきそうですから、まだまだ衰退は続きそうですね。残念ですが。


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