これからの宮崎は、新しいことを始めるより先に、いろいろな統廃合を進めなければならなくなるだろうな、という話。
先週末、宮崎トヨタグループの総合物流センターの開業祭のニュースが民放のニュースでは流れていました。(さすがにNHKでは個別企業の開業祭はやってなかったようですが。)
一見、トヨタが新しい拠点を作ってくれて、地域的にはありがたい話に見えますが、これは県内のトヨタ販売4社が合併したことによるもので、別段、宮崎でのトヨタの経済規模が増える事が見込まれることによる拠点増設というわけではなく、むしろ成熟した市場(と言うより衰退市場)下での合理化ということになるのでしょう。
好景気と言われたアベノミクスの間も、将来的な経済規模の拡大が全く見込めない宮崎からは、大手信託銀行が撤退したり、証券会社もより立地の悪い場所へと次々に移転していたりします。
民間の大手企業は、経済合理性の中で宮崎で展開すべきかどうか、を考えた場合に規模を縮小し合理化するという流れが加速しているように見えます。
今回のトヨタの物流センターの統合もそういう流れの中の話で、あまり県民としては喜んでいい話でもない気がします。
相変わらず、宮崎の県議会議員選挙では自民党や公明党が議席を伸ばし国民民主が議席を失うなど、これまでの延長線上でのバラマキによって、資本集約度の低い農業や観光業への利益誘導型の政治が続いていきますので、いつの間にか宮崎のまともな民間大企業がどんどん縮小撤退していきそうで残念です。
新しい事業が宮崎でも色々と始まってほしいとは思いますが、その前に全国的にも最悪レベルで多い宮崎県内のゾンビ企業の統廃合をごく近いうちに進めなければ、地域内での適正な経済循環と言うのは生まれにくいですから、まずは統廃合が進んでいくことになるのでしょうね。
その意味では、2局しかないクソ編成のテレビ局も統廃合したほうが、県民効用は上がるでしょうね。
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