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宮崎日日新聞の正月の紙面がちょっとひどいのではないか、と思った件。

別に楽しみにしていたわけではないですが、正月の賑わいのようなものを感じようかと思い、元日や休刊日を挟んで3日に配達されてきた宮崎日日新聞(宮日)をちょっと広げてみようと思いましたが、どちらも非常に辛気臭いイデオロギーというかノスタルジー作文のようなものが一面トップでした。

元日の記事にも書きましたが、元日の1面がこれです。「故郷を離れたくないが… 縮む集落」という記事がトップ記事で、その横の記事は山田洋次監督(91)が30年前に宮崎で映画のロケに来たときの話のインタビューです。

2023年元日の宮崎日日新聞の1面

そして、これが休刊日を明けて3日の1面です。天皇陛下の3年ぶりの一般参賀より、こんな情緒的な内容の記事がトップに来て、陛下の4倍もの大きさの写真なわけです。

2023年1月3日の宮崎日日新聞の1面

県知事が自ら発令した医療非常事態宣言中に、おそらくは公務でもない選挙のお礼参りでコロナに感染したことは、目立たないところでこの扱いです。隣の日南のおばちゃんの記事の見出しのほうが、宮崎県がまた人口あたりのコロナ感染者数が全国最多になったことよりも大きくなっています。

2023年1月3日の宮崎日日新聞の紙面

こうなると、ほとんど若者に読ませる気がないんじゃないかとすら思えてきます。

地元に残る高齢者に向けてノスタルジー作文を売りつけて、地元の権力者には当たり障りのないことだけを書くメディアを志向するのであれば、地方新聞というものも存在意義がこれから先さらに急速になくなっていく感じがしますね。



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