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コロナの人口あたりの感染者数が10日連続で全国1位で県独自の医療緊急事態宣言発令中なのに、韓国との直行便が2年10カ月ぶりに再開する宮崎県。むしろ観光業界は地域を衰退させる重しになっていないか?

先日、
コロナの人口あたりの感染者数が1週間連続で全国1位で県独自の医療緊急事態宣言発令中の宮崎で、全国旅行支援を再開する整合性を東大出の河野俊嗣宮崎県知事自身がメディアで説明してほしい。|宮崎県政ウォッチ|note

という記事を書いたばかりですが、また似たような記事です。

宮崎県の人口あたりのコロナ感染者数はそれから2日経過しましたが、相変わらず全国一位です。さすが3期12年の実績を盾に、4期目も業界団体から支持を得て当選した知事様のいる県政は素晴らしいです。

2022年1月12日の 10万人あたりの感染者数 NHKのサイトから

我が宮崎県、ほかを寄せ付けない強さです。

医療非常事態宣言も出される中、病床使用率も過去最高、前日には過去最高の死者数を記録したなかで、旅行支援は一旦停止するような判断もあるのではないか、と考えていましたのが、本日その斜め上を行くニュースが入ってきました。

韓国との直行便をこのタイミングで再開したようです。一体何なんですか?

宮崎県内では、医療非常事態宣言もでていて、病床使用率も過去最高に高い中、なぜ外国からの直行便を再開するんですか?

そんな中で、みやざき犬まで出てきて海外からの観光客を大歓迎してるんですか? 県独自の医療非常事態宣言出てるんですよ。宮崎を愛するからこそ3年以上帰ってきていない人もたくさんいる中ですよ。

上記UMKのニュースから引用

以前、宮崎県民は観光業に期待しすぎな件 という記事を書いたことがあるのですが、こうなってくると、宮崎県内の旅行・観光業界とは目先の利益のために地域を衰退させている中心産業とさえ言えるかもしれません。

コロナの感染者数は全国最悪の水準で推移している中で、全国旅行支援の再開について「地元メディアはどう報じるのか」、ということに注目していましたが、コロナの感染が拡大し、医療が大変な状況であることは伝えても、旅行支援については否定的に伝えることはしていない状況です。

むしろ、G7まで100日を切って準備が進んでいるとか、宮崎県内でプロ野球選手が自主トレを公開しているとか、観光を推進するような内容も同時並行で行っています。そして今日のこの韓国からの直行便再開を大歓迎する報道です。

一体誰のために県政を行い、メディアは報道するんでしょうね。医療業界と観光業界と両方から支援を受けてるとこんなことになるんですね。

メディアも旅行業界からのネタや収入の割合が馬鹿にできないため、そこはスルーしますし、県知事もこの全く整合性の取れない状況について、雲隠れして全くコメントは出さないわけです。

観光業自体が、需要の年次変動、季節変動などが大きすぎて安定もしない産業で、労働生産性も上がりにくく、非正規労働者比率や最低賃金レベルの労働者が多すぎる業界です。

宮崎県で相対的に観光業が盛んに見えるのは、他の産業を全く育成してこなかったからです。

30年ほど前の不動産バブルの時期に、需要予測さえなく次々と建設された巨大なホテルなどは、廃墟となって取り壊し費用が捻出できなかったり、建物が残っても業務委託先の押し付け合いになったりして今もなお大きな負の遺産として宮崎にも残っています。

そもそも、シーガイアでどれほどの損失を出して、県民に負担を強いたか忘れたのか、と言いたくもなります。今や全部取り壊されて更地になりました。

先日の県知事選挙での一部争点にもなりましたが、口蹄疫は一体どこから来たものが宮崎の経済を苦しめたんですか?口蹄疫は、鳥インフルエンザと違って、空から飛んできて宮崎だけに直撃することはほぼないわけですから、何かしら直行便が出ている国から持ち込まれたと推定されるわけですよね?

宮崎空港では、金塊の密輸で「検査が少ない」とまで言われて狙われたことさえあります。

観光業界の小銭稼ぎのために、国益や県民の健康を犠牲にするようなことをこのタイミングでさらっとできてしまうことが宮崎県です。

この note でも何度も言っている通り、全国的にもゾンビ企業がこの2年ほどで急速に増えており、宮崎県は全国でもその割合が最低レベルの県です。この2年で業績が悪化したゾンビ企業の中に、多く宮崎県の観光業も含まれているはずです。

金融緩和も終わって利息も上がり、コロナの緊急支援も終わりが見てくる中、あまり労働生産性、雇用、県民所得の将来的な向上を見込めない産業をこれ以上甘やかすことができなくなることが予想される中、宮崎県も観光業の位置づけを、合理的に考え直すべきときが近づいているように思います。

そうしないと、いつまでも生産性も低い産業ばかりの衰退地方である状況を止められなくなります。

この宮崎県の「観光偏重」とも言える状況を変えるためには、まず宮崎交通の社員だった「車検切れプリウスひき逃げ国会議員」を次の衆議院の宮崎1区の選挙でちゃんと落とすことから始めないとだめですね。(この記事で一番大事なのはこの部分ですw)


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