見出し画像

【New】2024 JリーグYBCルヴァンカップ開幕!!

こんばんは!みやざき潤です。

先日ついに開幕した明治安田Jリーグ。J1〜J3がそれぞれ20クラブずつへと変更になったことに加え、「JリーグYBCルヴァンカップ」も大きく変わった今シーズン。

昨シーズンこそ「ジュビロ磐田」と「清水エスパルス」がJ2から参加したものの、基本的にはJ1クラブのみが出場することが多いレギュレーションの中、今シーズンはJリーグの全60クラブが「タイトル」獲得へしのぎを削ることになりました。

J3クラブも初参加となる中、J3発足初年度から10年間J3で戦い続け今年でJリーグ参入11年目を迎えた「Y.S.C.C.横浜」は念願の初「JリーグYBCルヴァンカップ」挑戦を迎えます!

今回、そのクラブ史上初の「JリーグYBCルヴァンカップ」観戦に行きましたので今回はその記事をまとめてみました!

初めての「JリーグYBCルヴァンカップ」


Jリーグ参入後J3を戦い続けたY.S.C.C.横浜にとって、Jリーグ参入後J2を戦い続けてきた「水戸ホーリーホック」との公式戦初対戦となりました。

基本的には下部カテゴリークラブのホームで開催(※スタジアムの改修工事などにより譲渡する例などもあり全てではございません)となるため、Y.S.C.C.横浜のホームである「ニッパツ三ツ沢球技場」で行われた一戦。
平日ナイターということもあり、なかなか集客に苦戦する部分もありつつ、上位カテゴリーとしての意地を見せるアウェイの水戸サポーターも数多く駆けつけます。

なお、今シーズンの「JリーグYBCルヴァンカップ」はJ2・J3クラブが参加することに加えてもう一点これまでと異なるレギュレーションとなり、予選リーグがなくなり初戦からトーナメント戦へとなりました。
そのため、初戦で負ければ「JリーグYBCルヴァンカップ」敗退となり巻き返しのチャンスは訪れません。

タイトル獲得のためにはもちろん、勝利すれば「J1」クラブと公式戦で対戦できるチャンス。そして負ければその場で敗退が決まるレギュレーション。リーグ戦未勝利となかなか調子が上がらないY.S.C.C.横浜にとって上位カテゴリーである「J2」の水戸ホーリーホック相手に勝利することで今シーズン初勝利と共にリーグ戦への勢いをつけていきたい一戦。

一方の水戸も4日前に行われた甲府戦ではACLの舞台でも戦う強豪相手に終盤、久保征一郎選手のプロ初ゴールとなる豪快なミドルシュートで1点を返すも敗れてしまい、公式戦連敗をするわけにはいきません。

水戸サポーターが応援の声量でアウェイながら"先輩"の威厳を見せ、アウェイゴール裏から試合を盛り上げつつ試合が始まりました。

カテゴリーを超えた熱戦

ACLの舞台で戦っていたヴァンフォーレ甲府もJ2クラブながら決勝でのサンフレッチェ広島を含むJ1クラブ相手に5連勝して天皇杯を制するなど、戦い方次第では「ジャイアントキリング」と言われる下剋上を起こすことも多いサッカーという競技。
だからこそ戦術を司どるコーチ業の日々の進歩は凄まじく、それを考えられる名監督たちの凄さが際立ちます。
(自分はフロントスタッフをやっておきながら戦術も全然わからない人だったため、5レーンとかも「はて?」って感じでした笑)

もちろん、それは海外でも同様で今シーズンのドイツではDFBポカールというカップ戦にてベスト4に勝ち残ったクラブの内1部リーグのクラブが1クラブしかなく、2部リーグクラブが2クラブ、さらには3部リーグのクラブが1クラブと下剋上が多発しています。

もちろん、上記はあくまで一例のため上位クラブが勝つことの方が多いことは言うまでもありませんが、選手たちはもちろんコーチ陣も「自分たちも勝てるのではないか?」と期待を持つには十分な結果になるかと思います。

そんな中、"初舞台"でのジャイアントキリングを狙うY.S.C.C.横浜はホームではありましたが、立ち上がりは攻め込まれるシーンも多くなかなかチャンスを作れません。ですが、前半20分に初めてコーナーキックのチャンスを獲得してからはホームの声援を受けて徐々に相手ゴール前でのプレーシーンも増えたものの、シュートまでは繋げられません。

一方、水戸もチャンスを作り立て続けにクロスを入れるも、#3 藤原拓也選手、#5 大嶋春樹選手、#8 柳雄太郎選手を中心としたYS横浜ディフェンスラインが集中した守りで跳ね返し続け、シュート数YS横浜が2本に対して水戸が10本と、スタッツに差はありつつもスコアは動かず前半を0-0で終えます。

勝負の後半!


YS横浜チームマスコットの「ハマピィ」が曇りの中で8.7℃と肌寒さもある中平日ナイターに訪れたサポーターの皆様へ練り歩きも行い、後半がスタートしました。

前半同様、後半開始早々に水戸がクロスからチャンスを作るもYS横浜守備陣がシュートチャンスまでは作らせません。
守備の集中を切らさずに体をはり続けていたYS横浜のメンバーですが、後半開始から8分の間にYS横浜の4名(※1名はコーチ)にイエローカードが出るなど"退場リーチ"がかかってしまいなかなか守備強度を高く保つのが難しい展開となります。

そんな中、水戸は後半15分にFW #30 得能草生選手らをピッチへ送り出して先制点奪取へ攻勢を強める姿勢を示します。

ですが先手をとったのは「J3」YS横浜!
この日、大学卒業後に海外を経てYS横浜のセカンドチームに加入し、昨シーズントップ昇格を勝ち取った苦労人#23 道本大飛選手が上位カテゴリークラブ相手にも積極的に前へ運んでいくとペナルティエリア手前から右サイドの#32 松村航希選手へパス。そのパスを松村選手がダイレクトでハーフスイングのシュート!!勢いよく放たれたシュートはGKの頭上を超えてネット上部に突き刺さりYS横浜が先制に成功!

当時J3所属だった藤枝MYFCから始まり、6シーズン目を迎えるプロキャリア全てをJ3で戦い続けた松村選手がクラブ史上初の「JリーグYBCルヴァンカップ」得点者となりました!

ジャイアントキリングへ向けて大きな一点を摑みとったYS横浜。ですが、もちろん上位カテゴリークラブとしての矜持がある水戸もこのままジャイアントキリングを許すことはしません。

後半32分に水戸は#24 山﨑希一選手を投入してリズムを変えるとその直後の後半34分、体をはった集中した守備で水戸相手に得点を許さなかったYS横浜の柳選手がこの日2枚目のイエローカードをもらい退場となります。

このままいけばジャイアントキリング達成となる中、残り11分とアディショナルタイムをYS横浜は10人で戦うことになってしまいました。

水戸がDFの選手2人をそれぞれMFの選手と交代するなど、10人相手に何とか追いつこうと攻勢を強めます。
一方のYS横浜も上位カテゴリークラブ相手に無失点を貫くため、終了間際には守備的な選手3人の交代で残り時間を守り抜くメッセージを伝えられるとフレッシュな交代選手も躍動!

サッカーはもちろん、サッカー以外でも地域に根付くY.S.C.C.横浜。その礎ともなったYS横浜のJリーグ参入前からYS横浜一筋「YS横浜のバンディエラ」#25 西山峻太選手が今シーズン公式戦初出場を果たすと体をはったプレーで水戸攻撃陣に仕事をさせません!

地元神奈川県出身で地域のイベント等にも積極的に参加し、選手が野菜を育てる「Y.S.C.C.ファーム」にも携わり、さらには「SHUNTA #25 SEAT」として障がいをお持ちの方とその保護者(引率者)の方をホームゲームへ招待するなどサッカー以外でもクラブへの貢献度の高い西山選手の粘り強い守備がホームへ駆けつけたサポーター、そして10人となった後でも失点を許さなかったチームを盛り上げ、そのまま勝利!

J3のY.S.C.C.横浜がJ2の水戸ホーリーホック相手に「ジャイアントキリング」を達成すると共に記念すべき「JリーグYBCルヴァンカップ」初勝利をあげました!

試合を終えて

新たなレギュレーションによって生まれた「JリーグYBCルヴァンカップ」の「Y.S.C.C.横浜」記念すべき初戦。

J3クラブはもう一つの大きなタイトルである天皇杯へ出場するためにも都道府県予選を勝ち抜かなくてはいけないため、上位カテゴリークラブと公式戦を戦う機会にはなかなか恵まれませんでした。

もちろん、これまでも都道府県予選をしっかり勝ち抜いて天皇杯でも上位カテゴリークラブと対戦するまで勝ち残ることができればその機会はありましたが、こうしてそういった機会が増えていくのも60クラブまで増えた「Jリーグクラブ」の底上げとして機能していくくうに思います。

もちろん、これまでのように基本的には「J1」クラブのみが参加し、予選リーグ方式を行うことでリーグ戦では出場機会に恵まれなかった選手たちの出場機会やモチベーション維持に繋がり、昨シーズンもジュビロ磐田が「JリーグYBCルヴァンカップ」を通じてチャンスを掴んだ選手がシーズン中盤から終盤にかけて活躍するなどの可能性もあるので賛否は分かれるかと思いますが…。
(※もちろん、賛成が100%になる運用を見つけることもきっと現実的ではないので賛否が出るのは悪いことではないと思います)

何はともあれ、今シーズンから新たなレギュレーションで生まれ変わった「JリーグYBCルヴァンカップ」1stラウンド第1回戦はYS横浜を始め、「J3」のAC長野パルセイロが「J2」徳島ヴォルティスに5-1で勝利するなど各地で「ジャイアントキリング」が生まれ新たな歴史が刻まれる予感と共に「J1」クラブも登場する「JリーグYBCルヴァンカップ」1stラウンド第2回戦以降も楽しみです!

YouTube X TikTok


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?