見出し画像

社長になってはじめて気づいたこと。経営者を育成する経営者、できない経営者。

こんにちは。宮崎です。
自分が事業を持つようになってから、たくさんの事業者さんに出会うことが増えてきました。

個人でされている人もいれば、社員を雇ってスキームを組んで経営されている方もいらっしゃいます。

メンターがいる方、いない方もまちまちで、個人の場合は特にメンターがいる方が多いように思います。

かく言うわたしもメンターがおり、起業にあたって多くの経験をサポートいただき、会社員として30年弱培ってきた考え方を経営者の考え方に変えるアシストをしていただいています。

今回は、経営者になる過程で気づいた、経営者を育成するということについて書きたいと思います。



経営者と会社員の違いは「考え方・価値観」

親が2人とも公務員で、親戚も会社員と公務員が多い環境で育った私は、有名な「金持ち父さん貧乏父さん」でいうところの、貧乏父さんの頭そのものでした。

とてもじゃないですが、その頭をすぐに「金持ち父さん」の頭に変えることなんて全然できません。
読書をしようが、会社を登記をしようが、そんなちょっとした出来事ですぐに身につくものではないのです。

今の「結果」を産んでいるのは、全部自分の「選択」なので、その「選択」は自分の判断軸、つまり「価値観」からきています。

「金持ち父さん貧乏父さん」では、その違いをわかりやすく、「持ち家」にたいする見方で書いてあり、わかりやすいのでここで参考にすると、
貧乏父さんは、「持ち家は資産だ」といい、金持ち父さんは、「持ち家は負債だ」という。
同じものをみて、異なる価値を感じています。まさしく「価値観」の違いだと思います。

そして、経営者にも価値観の違いがあると言います。


ワンマンタイプの経営者と、キャプテンタイプの経営者

ワンマンタイプの経営者は、なんでも自分でやらないと気が済まなかったり、能力がとても高いので人に任せるより自分が全部やるタイプの経営者です。
自分のやりたいようにやりたい、人からの評価を重んじ、完璧主義の方が多い印象にあります。とにかく優秀な方が多いです。
いいところは、自分の好きなようにでき、リーダーシップもあり、物事が進むスピードも早いところです。
逆に制限がかかるところは、その人がいないと進まない、属人化がおこるところと、仕事仲間とは立場がことなり、トップダウンになりがちなところです。

キャプテンタイプの経営者は、人の力をひきだしたり、借りるのがとても上手で、チームワークを重んじる経営者です。あまり承認欲求がない人が多いです。
そういう人の周りには、優秀な人が集まり、ビジネスチームとして機能します。
いいところは、得意分野など専門知識や力を貸し合え、チーム力で仕事ができるところで、
逆に制限がかかるところは、やりたいようにやることは難しいことがあります。チーム戦のため、再現性やスケールメリットでのレバレッジを大事にしています。

どちらも経営者という立場は一緒です。
大事にしている価値観によって、作り出される結果やワークスタイル、ライフスタイルに違いがでることを、経営を志す中で知りました。

思い込みだけで判断するのはもったいないし、危険なことかもしれませんね。


経営者を育てる経営者とは

経営者を育成する経営者といえば、有名なのは「斎藤一人」さんですね。
1993年から個人納税額ランキングベスト10入りを10年連続という記録を持ち、「日本一の商売人」といわれている銀座まるかんの創業者です。
10人のお弟子さん全員が成功されていると言われています。

また、「盛和塾」という経営者の塾を主催し、その塾生は延15,000名ほどといわれる「稲盛和夫」さんも経営者育成という観点でもとても有名です。
すでに塾は閉塾していますが、それだけの経営者さんを育成しているのは本当にすごいことです。

そもそも、稲盛和夫さんは経営の神様といわれ、
京都セラミック株式会社(現京セラ株式会社)創業、第二電電企画株式会社(現KDDI株式会社)創業、政府の要請を受け株式会社日本航空(JAL、現日本航空株式会社)会長に就任に2年でV字再生させた伝説の経営者さんです。


経営者育成をされている人の共通点

共通するところを見てみましょう。

1.キャプテンタイプの経営者である
ワンマン&トップダウンというよりも、まず自分がやってみせ、人とコミュニケーションをとり、エンゲージしていくキャプテンタイプの経営者さんであるということです。
稲盛さんの大阪市民講演会に参加させていただいたとき、JAL再生の際に一番仕事をしていたのは稲盛さんであったことに驚愕したのを覚えています。

2.「やり方」ではなく、「考え方」
動画や本などを拝見すると、お二人とも、事業の「やり方」をお話ししているというより、「考え方」や「大切にしていること」を分かち合っていらっしゃいます。
大事なのは、「やり方」ではなく「考え方」や「どんな価値観で扱うか」ということですね。

3.多事業に横展開できている
1つの事業にとどまらず、業態を変えても結果を作っていらっしゃるし、お弟子さんも同じ事業だけではなく、別のバックグラウンドの方でも成功されていらっしゃいます。
経営に共通する教えを実践されている&属人化していないということがわかりますね。

4.謙虚である
経営者を育成している方々は、共通して謙虚な印象をうけます。
リーダーシップを発揮しながらも、承認を目的とした発言や行動がありません。

育成上手な社長さんとの出会い

経営者育成は、何も、超有名人だけではありません。

わたしも経営の道を志したきっかけは、メンターとの出会いでした。
なんと、その女性は出会ったときに事業歴8年にして、すでに仕事仲間を経営者として育て、どんどん独立させていった凄腕の社長さんでした。

最近では、「世界を元気にする日本人」として東京メトロの車内で紹介されたりと、幅広い活動をしていらっしゃる「矢内綾乃」さんです。

次世代の経営者育成に燃えていらっしゃいますが、矢内綾乃さんが立ち上げた事業は、それぞれ代表者として育成した経営者さんがトップを務められており、専門性も生かしながら多事業展開をされていらっしゃいます。

やはり、矢内社長もチーム戦や再現性に重きを置かれていて、基礎基本に忠実、承認欲求のかけらもない謙虚な方です。

何も知らない当時のわたしが出会ったのが、育成上手な社長であったことは本当に奇跡という他ありませんし、すでに周りの仲間が社長になっているという事実は将来を考える上でかなりの勇気になったことは間違いありません。
ご縁を大事にした自分を褒めたいです。

さいごに

いろいろ、経営者のタイプや経営者を育成する経営者について今日は書いてみました。
経営者という立場になって、そのすごさをひしひしと感じる今日この頃です。
成果の元となる原因をわかっているからできる「育成」という領域に、自分も今後チャレンジしていくためにも、毎日自分の目標に向かって原因づくりをしていきたいと思います。
今日の記事が、何かの参考やみなさまの勇気になることを祈っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?