代わりが利かない、どうしよう
疲れて帰ってきても、実家暮らしの私の眼下には母の手料理が並ぶ。
これが「幸せ」というのか、とも思える光景だ。
しかし、社会人になって独り暮らしを始めるとしたら、それがないのだ。
やだ、辛すぎる。(完全にぬるま湯につかっている学生の台詞である。)
だが、そう言っていられないのが現実だ。
自分の心を自分で癒す方法を見つけなければならない。
映画を見ても、本を読んでも、お笑いを見ても埋めることができない穴。
家族のポジションはどんなものでも代わりには入れないのだ。
今になってそれを思い知る、親とぶつかる時期が遅かった21歳女子なのであった。
みやざきゆほ
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