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英語、洋楽、異文化

近所に英会話教室が出来たらしい。仲の良い友達が何人か通い始めた。ネイティブの先生がいて、英語の歌を歌ったり、みんなでお菓子食べたり、楽しいから一緒に行こうよと誘われていた。
英語には興味があった。
でも小学生当時、私はみんなと同じ事をするのに謎の抵抗感があったのだ。
同じく近所にあったソロバン教室も書道教室も、
友達に誘われて見学には行くのだけれど、結局始めなかった。
両親にも何かやってみればいいのに、とは言われたけど。
代わりに私がやりたい、と頼んだのは通信講座の
英語教材だった。

知らない国の言葉を覚えるのはとても新鮮な感じがして、楽しかった。
言葉が違っても人間として感じるものは同じで、似たような表現があったり、そんな風に表現するんだ!なんていちいち感動したのを覚えている。

当時、小学校の授業に英語は無く、中学校に行ってから始まる科目だった。小5か6辺りから英語に触れられたし、運良く英語が好きになったため、中学からの英語も楽しかった。

ペンパルに挑戦したのもその頃だったと思う。
英語で文通をするのだ。私は例文を真似て書くだけが精一杯で、自分が話したいことや相手に聞きたいことなんてほとんど書けなかった。それでも海外からのエアメールを受け取ったときの感動は忘れられない。
なかなか続けるだけの英語力は無く、挫折したけれど。もっと色んなこと話したり聞いたりしたかったなっていう悔しさは残ったけど、いい経験だった。

さらに英語に触れてみたい、と思って出会ったのが洋楽だ。私の周りに英語に触れられる物も情報も、少なかった。唯一思い付いたのが、洋楽。

洋楽だって、なんの情報も知らない。
お店に行って1番に目に入ったCDを買う!そう決めて買ってきたのが Mariah Carey の Rainbow だった。

歌詞を見ながら曲を聞いてるのだが、どこ歌ってるのか分からないまま、次の曲にいってしまう…
次の曲もどこ歌ってるか分からないまま、次にいってしまう…

なんだか強烈に悔しさを感じて。
いつか洋楽歌えるようになりたい!!そう思った。

そこから鬼のように聞き始めた。何度も何度も何度も…
歌詞は見ないことにした。英語も日本語も。
見ていても追いついて読む事が出来ないから。ならば、聞こえたまま発してみよう、と思ったのだ。あってるかどうかなんて分からない。聞こえたまま覚えて、ゆっくり歌詞を見て確認して…
1つ1つの単語が独立して発せられるのではなく、繋がって聞こえている事に驚いたり…
だんだんと意味が分かる言葉が増えて…
少しでも歌えるようになると楽しくて楽しくて。

色んな人の曲聞いてみたくなって買ったのがBritney Speas だった。年も近くて親近感もあったし、何より曲がカッコよくて、声が可愛くて大ファンになってしまった。

そこから社会人になるまで洋楽しか聞いてない、という期間が出来るほど洋楽が好きになっていった。
その頃の邦楽が分からなくて同級生の話題についていけず、30代になってから聞いてみたりなんてことになってしまったが。

今でも英語は楽しむ程度で、〝極める〟ところに行かないのが私の残念な所ではある。
〝やらなければいけない〟という義務感を感じると急に逃げたくなるのだ。
興味ある→知る→次これ知りたい!の繰り返し。
大学のゼミも英語の学科なのに、英語使わないジェンダー論学んでましたしね。卒論も日本語。笑
論文は得意だったので誉めて頂きましたよ…! 笑
まぁ、興味があったのよ、その時は。

…もしかしたら私は、〝違い〟が好きなのかもしれないなと今、書きながら急に思った。

英語を知ることで英語圏の文化を。実際に海外に行ってみたり、他の言語にも興味持ったり。
フランス語の映画見たり、スペイン語の歌を聞いたり。文化に興味持ったり。
ジェンダーもさ、他にも色んな差別とか、まだまだあちこちで問題になってるけど。

〝違い〟って面白いよ
〝違い〟って自分の知らない世界を覗けるよ
〝違い〟って排除するものじゃない
〝違い〟って認め合って尊重するもの、そう思うんだ。


そうか…〝違い〟が好きだったのか、私…
意外な発見をしてしまったな!











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