マガジンのカバー画像

三宅ノート6

73
運営しているクリエイター

記事一覧

CEDEC 2016 AIセッションまとめ  (全16講演)

=============================================

CEDEC 2016 AIセッションまとめ(全16講演)

http://cedec.cesa.or.jp/2016/session/schedule_0824.html

(抜けているのがあったら教えてください)

============================================

もっとみる

行動のイマジネーション。

行動のイマジネーション。
そして、その実行。それが人生の本質で、
私の後悔は、本来できたはずの最大限が、
イマジネーションの欠如によって、
果たされずに終わること。

少なくとも私にとって、
行動のイマジネーションを実行するために、
ここにあるのだ。

科学と人工知能

人工知能とは結局のところ、
世界と知能の関係を構築することです。

ただ、通常の科学が知能と世界を区別して、
知能から見た世界を記述するのに対して、

この世界に自分自身が含まれるところに、
人工知能の難しさがあります。

つまり通常の科学が時間は世界に内在するのに対して、むしろ、人工知能における時間とは、

自己を対象化する間隙として作用します。
つまり、一瞬前と今の自分、さらに

もっとみる

人はいつ人でないものに知能を感じるか?

昨日の社内AIセミナー第174回の後半の討論で気付いたのですが、

もし人が普段自分のしている仕事が自動化されると、
そこに知能を感じやすい、ということです。

自分がしているので、それは知的作業。
だから、それを自動的にしてくれるものに、
知能を感じる。

これは、なるほどと、思いました。

すると、ゲームでも、最初にユーザーに任せていた作業を人工知能に任せることで、知的だと思っ

もっとみる

創造の技

己の内に、

熱い奔流と

冷たい場所があるから、

人は創造することができる。

熱いだけでも、
冷たいだけでも、何も作れはしない。

内に秘めた熱い情熱と、
冷たき技を身につけてこそ、

変形と形成の二つの技に依って、
形を為すことができる。

人工知能のために。

人工知能のために、今、この街にはチャンスがある。東京にはキャラクターが溢れ、本来命のないものに命をみなす感性に日本人は長けている。東京には虚実を乗り越える危うい現実感覚があり、日本にはバーチャルアイドルを社会現象に育てる心意気がある。さまざまな技術はこれら宙に浮かんだ感性と融合し、新しい重さを持つ。人工知能技術のニュースはまるで強化学習のように反復され、ここだけがまるで一足先の未来に行くような浮遊

もっとみる

行動しつつ感覚を開く。

行動をしながら感覚を閉じることは、
奴隷的な仕事である。

感覚を開きつつ行動する、
行動しながら感覚を開く、

二つは同時であり、それによって、この世界から、
本当に価値のある行動を見い出す。

つまり、それだけが、

感覚を開きつつ行動することだけが、
おまえの世界を獲得する唯一の方法だ。

自分を、超える。

動物が同じ場所をぐるぐる回っても、
そこから抜け出せるわけではない。

どんなに早く走ろうと、
どこかに行けるわけではない。

どこかに行くためには
方法と方向を変えなければならない。

だから、どんなに頭の回転を速めても、
超えられないものは超えられない。

本質的にその領域へと辿り着いていないなら、
頭の回転の問題ではなく、

むしろ、おまえは自分を閉じ込めている
限界の場

もっとみる

環を超える。

我々が上達するのも、
我々を閉じ込めるのも、

感覚と行動の組み合わせの環である。

それを超えて上達するには、
感覚と行動を同時に変えて、
新しい組み合わせを探さねばならない。

だからこそ、上達は難しい。

逆上がりができるようになるのも、
難しい数学が解けるようになるのも、
国際的に活躍の場を伸ばすのも、

その二つの感覚と行動の組み合わせを
見出すことから始まる。

メタファーと先駆者。

先駆者が世界ではじめてたどり着いた霧に満ちた場所で、

まず行うことは、

メタファーの網を投げ入れることである。

つまり、それまでのパターンがみつからないか、

手さぐりでさぐりあてる。

これは、すべてが明らかになってからは、

滑稽に見えることだが、

これを馬鹿にするものは、

常に他人の背中のあとからしか歩いたことがない。

感覚と行動をつないで一つの環となす。

人生には二つの罠がある。

一つはすべてを知っていると、思うこと。つまり、知っていることが完全に正しく他にはないと思うこと。これは自分を安心させると同時に、狭い世界に閉じ込める。

もう一つは、今自分ができていることがすべてだと思うこと。行っていることが正しく、それ以上はないと思うこと。これは自分を安心させると同時に、狭い世界に閉じ込める。

感覚と行動の環を形成することは、生き物の性質である。

もっとみる

人工知能を突破する方法。

人工知能という森は、
ぼんやりとした透明な壁があって、

その壁を超えられずに、堂々巡りをするというのが普通で、
それを超えようとするのだけれど、

そこを数理的な原理によって超えるのか(ニューラルネットとか深層とか)、
理論によって超えようとするのか(エキスパートとか、プランニングとか)、
情報処理によって超えようとするのか(ビックデータとか、マイニングとか)、

それぞれの突破に仕

もっとみる

あかちゃんのせかい。

あかちゃんは、まず世界からぼんやりと対象のまとまりを把握する。

それをじっと眺める。

そして、自分の行動が、それにどんな影響を及ぼすか、を探る。

自分の行動と対象の変化の環を完成することで、
行動を覚える。

世界を見い出す、とは、そういうことである。

与えられたものを。

求めておいて、得たものを尽くしていないとすれば、それは怠惰である。

それがどんなに厳しくても、与えられたものを尽くさないとしたら、

与えられたものは罰となっておまえに襲い掛かる。だから、自分を尽くせ。

求めよ、そして与えられたものを十分に尽くせ。