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「これってマタハラ?」 あなたが相談すべきところ、教えます。 ~相談相手と相談方法、間違えていませんか?~

マタハラ(マタニティ・ハラスメント)は、
妊娠・出産・育児をきっかけに起きる、働く女性へのハラスメントです。

新しい命を迎え、育児をしながらどう働き続けようかと考えている時期に、ハラスメントに遭い、悩む女性は少なくありません。

そのような女性の多くが共通して語る言葉が「2つ」あります。

ひとつは、「これって、マタハラでしょうか」
もうひとつは「これは、私のわがままなのでしょうか」

という言葉です。

私はマタハラに関する相談対応のほか、
企業や自治体などでマタハラ防止をテーマにした講演や研修を行ったり、マタハラをテーマにした取材記事を雑誌に掲載頂いたりしていますが、

「これって、マタハラでしょうか?」
「わがままなのでしょうか」

という疑問を持つのは、
実は(マタハラを受けている)女性だけではありません。

組織の管理職も戸惑っているのです。

そして管理職や経営者の方からも、同じようなセリフでお悩みを伺うことがよくあります。

マタハラは、次の3つのタイミングで発生しやすくなります。

①妊娠報告時
②育休復帰時
③職場復帰後

「解雇」や「退職強要」の他、雇用形態の変更、降格、時短勤務の阻害、転属の強要等が、代表的なものです(*本人が望んだ場合はマタハラではありません)。

その時に
「これまでと同じように働けないんだから(しかたないよね)」
「他の人と同じように働けないんだから(当たり前だよね)」

という枕詞がつくことも多いようです。なので

「これはマタハラなの?」
「わがままなの?」

という疑問形で悩みが語られやすいのです。

働きながら妊娠・出産・育児をする女性は増えてきましたが、まだ46.9%の女性が第一子出産を機に離職しています。

つまり多くの職場では、まだ女性が妊娠・出産・育児期を迎えた女性が両立を支えるノウハウが蓄積されていません。

そのため、経営者や管理職側には、悪意がない場合も多く、法律の知識が不足していたり、良かれと思って配慮のつもりの言動が、マタハラだったというケースもあります。

それが悪意なく行われていた場合、法律や制度を調べて関係者に伝えるだけで、解決する場合もあります。

しかしながら、マタハラかも?と思った女性側が、
管理職や経営者への伝え方を間違えると、状況が悪化してしまうことがあります。

では、こうしたトラブルや行き違いを防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?

「チャンスはトラブルや不運の顔をしてやってくる」という言葉がありますが、実は「マタハラかな?」をきっかけに、自分や家族、職場の働き方を見直し健康を守りながら働き続ける、チャンスに変えていくこともできるのです。

ここからは「これってマタハラ?」と思った時の、上手な相談&交渉方法をお伝えしていきますが、トラブルを回避することだけがゴールではありません。

心身の健康を守りながら、無理なく両立するための新しい働き方を考えるきっかけに変えていける方法をお伝えします。

これを知ることで、以下の情報が手に入ります。

1.マタハラから身を守る3つのステップ
2.社内(所属組織)への相談方法
 ・交渉方法の4ステップ
3.いざ困ったときに頼れる、相談窓口や支援機関
 ・社外の相談機関の種類と特徴
 ・相談前の事前準備
4.心とカラダの健康を守りながら交渉するコツ

※ご感想をくださった方には、ワークシート(PDF・ダウンロード可)をプレゼント!(以下にご用意した専用フォームよりお寄せください。)

調査によると、マタハラは「我慢して相談しない人」が約半数で最多。

最初の相談相手として私を選んでいただける方と、カフェでお茶しながらお話しするつもりで読んでいただければと思い、ハーブティー1杯の金額にしました。

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