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神道は、実践あるのみです!【祭ラジオ #2】

神社と向き合い、教えてくれたこと

 普段通りの祭が出来なかった3年間、祭とは何か、なぜ祭を行うのか。
そのことについて考える時間が増えました。
僕が実践し続けてきたことは、月に一度の神社清掃です。
信じて、継続してきたことから学んだことがあります。

やればやるほど、素敵な場所になる

 神社清掃は、祭の出来ない日々の中で出来るささやかな取り組みでした。
月に一度なので、少しずつ、少しずつ進めていたのですがいつからか仲間が手伝ってくれるようになり見違えるほど神社が綺麗になっていったのです。

続けていけばいくだけ気持ちのいい空間になっていき、参加してくださる方々も増えていきます。
祭が出来ないフラストレーションを力に変えて始めた清掃活動でしたが、いつしか月に一度のかけがえのない楽しみになっていきました。
地域の仲間たちと力を合わせて大切な場所へ心を寄せていく試みは心が潤う作業です。
地道で大変だけれど、共有する仲間がいれば楽しい気持ちに変わっていくのでした。

神社清掃を続け、集まってきてくれた仲間たち

それは神社の「おかげ」

 大切な神社を清掃し、仲間と共有していくことでかけがえのないものをたくさん頂くことができるようになりました。
それは僕だけでなく、参加してくれている方々にとってもきっと同じです。
この活動に参加してくださる方々はきっと神社に関わることで嬉しいことが起こるようになって来ているような感覚を持ってくれているはずです。
でもそれは、もともとそうだったわけではないのです。
皆で協力して作り上げている空間。
守り続けている空気。
元を辿れば、氏神様である春日神社の「おかげ」です。
それは長い歴史の中でご先祖様が紡いできた想いと、我々が向き合い続けた姿勢が作り出した力です。

神は人の敬によりて威を増し 人は神の徳によりて運を添う

 御成敗式目の一文で、神と人との関係性を表す言葉ですが、初めて聞いた時、よく意味がわかりませんでした。
しかし短い期間ですが、神社と真剣に向き合った結果、その意味が少し分かってきたような気がします。
神職であるりょうちゃんは
「神道は実践である」
と言います。
言葉や教義からでは何も学ぶことは出来ず、実践の中から見出していくものなのでしょう。
今後も継続し続けることで更に新しい発見があるのかも知れません。

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