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星座と日本神話

冬の夜空に輝くオリオン座。明るく形もわかりやすいので、誰もが寒い夜に天を見上げたことがあると思います。ほとんどの星座はギリシャ神話との繋がりがあり、古代の西洋人は天に想いを馳せ、様々な物語を思い描いていたことがわかります。

“日本人は古来より星に関心がない”という考え方がありますが、少し不自然な気もします。まだ現代のように街中が明るくない頃、日本においても夜になれば満天の星が毎日のように広がり、天体の動きが捉えやすかったのではないでしょうか?

「星座で読み解く日本神話」という本を読んでみると、日本神話において、天界と地上を繋ぐとされる通路、“天の八衢”はプレアデス星団、別名昴なのではないか、という説が書かれていました。そうだとすると、天孫降臨の際にニニギノミコトを案内していたとして知られるサルタヒコはヒヤデス星団(牡牛座の顔のあたり、V字の星団)、オリオン座はアメノウズメという解釈が出来ます。
真偽についてはわかりませんが、古代の人がそのように天を見て、子供や仲間に物語を伝えていた風景を思い浮かべてみると、なんとも情緒があります。

祭の時、神輿の前を長い鼻の面をかぶり、高下駄を履きながら先導している様子をみることがあります。天に浮かぶ星が神話となり、現代の祭にも反映されているんだとしたら、日本の祭の姿がまた豊かに見えてくるような気がします。

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